38BET ページ40
『はぁ……』
お昼を食べ終わってからというもの、ため息が止まらない。そうさせる理由は、あの公式戦とか言うギャンブルのせいだ。
正直出たい。けれど、パートナーがいないのだ。棗を巻き込む訳にはいかない。なぜなら、もしも負けたら何を要求されるか分からないからだ。
それに、相手は生徒会。所謂学園のトップ達。ちょっとやそっとの実力で敵う相手ではない。負けたくないから、ほとんどの人は参加しないのだ。
『他にギャンブルしてくれる知り合いなんていないよ……』
「Aちゃん♪」
教室の席についていると、前に人が立ちはだかる。私は視線を上にあげた。するとそこには、紫色の髪をして、Yシャツのボタンを一つ外している月崎志麻くんの姿が。
「こうして話すのも久しぶりだねぇ」
『そうですね、渉とのギャンブル以来でしょうか？』
「そうそう！その後のAちゃんの活躍も聞いたよー。坂田とセンラまで負かせたんだって？」
『いえ、折原くんは引き分けでしたよ』
「あぁ。でもあれは、Aちゃんが手加減したからやろ？」
月崎くんは、私の前の席の椅子を借りて座る。背もたれに肘を付き、なんとも座りにくそうな体勢で向かい合う。彼から話しかけてくるなんて、珍しいな。
「な、Aちゃん。俺と手ぇ組まへん？」
『へ？』
「俺とペアになって、公式戦一緒に出よーや」
急な申し出に戸惑う私を置き去りにして、月崎くんは話を続ける。
「俺さ、生徒会にお願いしたい事があって。Aちゃんはギャンブルがしたい、俺は勝者命令で願いを叶えたい。ウィンウィンやろ？」
『でも、月崎くん生徒会でしたよね？しかも副会長』
「生徒会、実質活動してるのは七人なんよ。つまり、二人一組になると……な？」
一人余るのか……。月崎くんは、ブレスレットを沢山つけた右手を差し出して、握手を求めてきた。何かを企んでいるような月崎くんの菫色の瞳と視線がぶつかる。
私はその手を、取った。
「これでコンビ結成や。よろしゅうな、A♪」
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神谷朱里(プロフ) - ノンさん» ありがとうございます！ (2019年8月4日 8時) (
レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - ヤバいヤッパリ最高です！更新楽しみにしてます！がんばってください！ (2019年8月3日 19時) (レス) id: ae4edb19df (このIDを非表示/違反報告)
cocoa - 神谷朱里さん» 更新頑張れ！新作も見に行くね！ (2019年7月31日 0時) (レス) id: 21fbf65f4f (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - ここあだ！ありがとう！更新頑張るぜ(^o^)v (2019年7月29日 7時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
cocoa - Twitterから来ちゃった！！そらるさんがなんて言ったかちょー気になる……これからも更新頑張ってね！ (2019年7月28日 15時) (レス) id: 21fbf65f4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまのじゃく x他1人 | 作成日時：2019年5月11日 22時
