37BET ページ39
「んえ、天月くん……」
「あ、まふくん起きた！」
目を覚ました相川くんは、少し具合が悪そうに頭を押さえながら立ち上がった。私は先程のこともあり、怖くて棗の後ろに隠れてその様子を見ていた。
相川くんは私の様子に気がつくと、ばつが悪そうに目を反らす。天宮くんは依然にニコニコ笑っていた。
「あー……。怖がらせるつもりはなかったんですよ？」
「あんなん誰でも怖いわ！この高身長イケメンめ！」
棗が私を抱きしめてくれて、威嚇するように相川くんを見る。二人には身長差がありすぎて、棗がただかわいく見えるだけだが。
「その……すみませんでした。A先輩」
真剣な眼差しで見つめてくる相川くん。まぁ、悪気がなかったなら、と思ってしまう私は相当ちょろいのかもしれない。
「今日はA先輩に一つ、提案があって来たんです」
『て、提案？』
「はい。今度、生徒会主催の《公式戦》というギャンブル大会があって、それに参加しないか。という提案です」
《公式戦》ねぇ。しかもこの学園のギャンブルを取り仕切る生徒会が主催か。どんなギャンブルなのだろう。
「ルールは二対二のチーム戦。ゲームはまだ非公開ですが、勝ったチームが負けたチームに何でも命令できる、というのが伝統です」
天宮くんが分かりやすく説明してくれた。ギャンブルでチーム戦とは、また珍しいなぁ。面白そうだ。
「一般生徒は申込み書にて申請。対戦相手は、生徒会役員です」
「ま、この公式戦に出る生徒なんて、もう自己破産寸前の借金まみれな人だけだけどね！勝てれば生徒会から救済処置、借金全額を生徒会が負担すると言う理由！」
勝てるものなら勝ってみろ、そういう事か。天宮くんは両手を広げて、演説のように話していた。
生徒会が二人一組。強いギャンブラーをいっぺんに二人も相手にしないといけない。
さほど友好関係を築いていない人と組むと……。連携がうまく取れなくて、ジ・エンドだ。
「それを言いに来ただけです。A先輩の参加、心よりお待ちしていますね」
相川くんは、いつにない優しい笑顔でそう言うと、天宮くんを連れて去っていった。
『ご飯……食べよっか』
「せやな……」
さて……、どうするか。
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神谷朱里(プロフ) - ノンさん» ありがとうございます！ (2019年8月4日 8時) (
レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - ヤバいヤッパリ最高です！更新楽しみにしてます！がんばってください！ (2019年8月3日 19時) (レス) id: ae4edb19df (このIDを非表示/違反報告)
cocoa - 神谷朱里さん» 更新頑張れ！新作も見に行くね！ (2019年7月31日 0時) (レス) id: 21fbf65f4f (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - ここあだ！ありがとう！更新頑張るぜ(^o^)v (2019年7月29日 7時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
cocoa - Twitterから来ちゃった！！そらるさんがなんて言ったかちょー気になる……これからも更新頑張ってね！ (2019年7月28日 15時) (レス) id: 21fbf65f4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまのじゃく x他1人 | 作成日時：2019年5月11日 22時
