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139話 坂田side ページ8

坂田side


「久しぶり、でいいのかな?騎士団のみなさん♪」



猫の仮面の少年はひらりと俺らにお辞儀をした。そして思い出す。



(俺、こいつに一回負けとるんよなぁ……)



そう、城に奇襲があった時、俺はこいつに一度斬られている。一瞬で、何が起こったか分からずに脇腹を斬られた。さほど深くは斬られていなかったが、Aちゃんが必死に止血してくれたのを覚えている。



「坂田、怪我ねぇか?」

「うん、まーしぃ。ありがとう、助かったわ」



「いてて」と頭をさすりながら体を起こすまーしぃは、猫の仮面の少年に目を向け、背中に背負っていたハンマーを構えた。俺も両手剣を鞘から抜く。



「そらるさん、まふくん、うらたさん!先に行ってくれ!」



まーしぃはそう叫んだ。するとうらさんは顔をしかめる。



「三人行ったらお前ら二人になるじゃねぇか!俺も残……」

「うらさん!」



うらさんの言葉を遮るように、俺はうらさんに呼びかけた。



「早くAちゃんの所に行って、それ渡したれや」



そう言って胸元のポケットを指さした。うらさんは少し驚いた顔をして、胸元のポケットを力強く握りしめた。そして、何かを考えるように目を瞑り唇を噛み締めた。




友を救うか、自分の愛している人を救うか。




うらさんは今、心の中で葛藤している。ここは友達として、相棒として、背中を押さなきゃ。



「うらさん」

「!」

「Aちゃんは、うらさんを待ってると思うよ」

「坂田……」



うらさんは意を決したようにまふとそらるさんを見て頷くと、三人は部屋の中へと入っていった。


これで、良かったんかなぁ。でも、うらさんなら、必ずAちゃんを守ってくれる。シアワセにしてくれる。俺はそう信じとるから。





____バイバイ、俺の恋心






「さぁ、戦いを始めよう。騎士団さん?」

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四つ葉 - 完結お疲れ様です!後からすみません。楽しく読ませて頂きました!他の作品も頑張って下さい!ヾ(≧∪≦*)ノ〃 (2020年4月20日 3時) (レス) id: e93bba0f4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - いえいえ!こちらこそなんかすみません! (2019年8月10日 18時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - すみませんww参考になりましたww (2019年8月9日 21時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - 忘れてたの!?確かに結婚した後みたいな雰囲気ありましたけどw (2019年8月8日 14時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 名無し1450号さん» リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (2019年8月7日 18時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱里 | 作成日時:2019年6月15日 14時

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