150話 うらたside ページ19
うらたside
息、してない……。
俺は慌ててAの手首を握り、脈を確かめる。弱いが、脈はある。まだAは生きている。俺は、さっきよりも冷たくなったAの体を温めるように抱きしめた。
なんだか怖い。大切な人を失ってしまうかもしれない。
君のいない未来なんて、もう考えられないんだよ。
このままAを放っておく訳にはいかない。けど、まふの援護に向かわないとあいつには勝てない。なんで傷が治るのかはわからないが、恐らく何かできるはずだ。
俺は辺りを見回す。すると、姫様を守りながらまふの戦況を見守っているそらるさんが目に入った。
「そらるさん!」
「くっそー、なんで傷口塞がるかなぁ」
どうもまふまふです!違う、今そんなテンションじゃないんですよ!僕が斬っても、まるで破れた布を縫い合わせるかのように、あいつの傷口が塞がってしまう。
僕が少し元執事さんから距離をとると、後ろからうらたさんが走ってきた。
「うらたさん!Aは?」
「今そらるさんに見てもらってる。早々に切り上げてノルディに帰るぞ」
「はい!」
僕は愛用している片手剣を構えた。
「けどうらたさん。こいつ傷口が塞がってしまって、攻撃が通用しなくて……」
「大丈夫だ、俺の仮説通りなら倒せる」
「……どういうことですか?」
横目でうらたさんをちらりと見る。すると、今までに見た事も無いような冷たい目で元執事さんを睨んでいた。
(う、うらたさんがキレてる……。これ話しかけて大丈夫?大丈夫だよね!?あぁああ冷や汗出てきたぁああ!)
僕がそう考えている間に、うらたさんが僕の質問に答えてくれた。
「あいつは魔法というものを使っている。魔法を使うには魔力っていうのがいるんだけど、魔力も無限にある訳じゃない。魔力が底をつきるまで、攻撃を加えれば倒せる!」
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四つ葉 - 完結お疲れ様です!後からすみません。楽しく読ませて頂きました!他の作品も頑張って下さい!ヾ(≧∪≦*)ノ〃 (2020年4月20日 3時) (レス) id: e93bba0f4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - いえいえ!こちらこそなんかすみません! (2019年8月10日 18時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - すみませんww参考になりましたww (2019年8月9日 21時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - 忘れてたの!?確かに結婚した後みたいな雰囲気ありましたけどw (2019年8月8日 14時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 名無し1450号さん» リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (2019年8月7日 18時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱里 | 作成日時:2019年6月15日 14時