12話 ページ14
佳代ちゃんはゴソゴソと鞄を漁り、私に一冊のノートを渡してきた。
『何これ?』
「これ、私がまとめた騎士団員の方々のデータなんです!」
ノートをパラパラとめくると、尋常じゃない程のデータが書かれていた。それにページもなんだか黄ばんでいて、年季が入っている。
「あ、大丈夫ですよ!?怪しい事とかして集めたデータじゃないですから!書籍とか、町で見かけた時とかに書き込んでるだけなので!その!えっと!」
『大丈夫だよ、怪しいとか思ってないから』
私はノートをよく見る。表紙がもはやボロボロだった。相当使い込んでいることが分かる。中には、今日試験をしていた騎士団員の方々のデータもあった。
『あ、この人、Aチームの騎士団員さんだ』
「まふまふ大佐ですね!?まだ入団してニ年も経っていないのに、大佐まで昇格したかなりの実力派です!同期の中でも、かなり実力が高いらしいです!」
そんな人が、試験で戦ってたのかぁ。Aチームじゃなくて良かったわ。私も頑張れば、この人みたいに慣れるかな。
『そういえば、Aチームの人達かなり疲労困憊だったけど、何かあったんですか?』
私は天月さんに聞いた。天月さんは食事をする手を休め、顎に手を当て考える素振りを見せる。
「いやぁ、別に普通の試験だったけどなぁ。強いて言うならまふくんはずっと微笑みながら体術使ってたくらいで……」
いや、それじゃん。絶対それ原因だよ。受験者のメンタル砕きに行ってるじゃん。え、何?微笑みながら腹パンとかされたってこと?ナニソレうける。
「まふくん……。ずっと思っていましたが、もしかしたらみなさんはお知り合いで?」
佳代ちゃんはノートを開きながら、興味津々に聞いていた。片手にはペンを持っていた。この子、騎士団のことになると流暢に話すなぁ。
「そうやで!みんな幼馴染なんや!」
「僕たち一応貴族の生まれなんだよね。それで家がまぁまぁ近いから、よく遊んでたってこと」
『はぁ、坂田さんが貴族!?冗談はそのギャグだけにして下さいよ』
「Aちゃんひどい!どんどん俺にあたりが強なってない!!?」
「ちなみに、まふくん、そらるさん、うらたさん、志麻さん、そこのアホと、僕の隣にいるセンラくんと僕が幼馴染なんだよ」
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神谷朱里(プロフ) - いちごさん» "こん"です!長細い棒だと思っていただければ大丈夫ですよ! (2019年6月16日 8時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 天月の武器の漢字どうやって読むんですか? (2019年6月16日 3時) (レス) id: 6c34888bc6 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - はい!!よろしくお願いします!!(^.^)(-.-)(__) (2019年3月11日 15時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - これからもよろしくお願いしますね! (2019年3月10日 23時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - 初投稿だったんですか!!とてもそのように見えなくて驚きました!!更新が遅いのはしょうがないですよ!色々用事もあると思うので! (2019年3月10日 21時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱里 | 作成日時:2019年3月5日 9時