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110話 ページ25

『ふふっ、本当にジンジャーエールだ』


そらるさんからもらったジンジャーエールはいい感じに冷えていて、ダンスで火照った体を冷ましてくれる。


『そういえば、そらるさん達はアリス様に会ったこと無いんですよね』


確か前にアリス様本人が言っていた。貴族の方々とは面識は無いが、信頼していいと出会った頃に言っていた記憶がある。
そらるさんは、あー、と声を漏らす。


「俺は一回あるんだよね、実は。他の奴らはないと思うけど」

『そうなんですね』

「でも、会ったのは俺が三歳で、アリス様が生まれたばかりの時だから、アリス様覚えてないと思う」


各々飲み物を片手に肩を並べて話をしていると、徐々に私の周りに人が集まってきた。



「姫様、ぜひ私ともお話を」

「アリス様、この前うちに子供が生まれたんです。名前を付けていただいても?」

『あ、えっと、はい……』



あ、やべ。
最近発動してなかったコミュ障が(泣)


どうやら皆さん姫様(私だけど)と話をしたいらしく、気がつけばそらるさんとの会話は終了していて、ご婦人やご主人達に質問攻めにあっていた。


勝手に答えても本物の姫様に申し訳ないので、答えられない質問はオブラートに包んで返答する。


そらるさんの方を見ると、頑張れと言わんばかりにガッツポーズをしてきた。いや助けてよ。


それになんだか香水の匂いがキツすぎて、クラクラしてきた。



『すみません皆さん、少し失礼します……』



ダンスの時はあまり気にならなかったが、流石に頭が痛くなってきた。私は皆さんに断り、人混みを抜け出すと、風に当たるべく会場から外にあるテラスに出た。



『はー、気持ちいー……』



テラスには誰もいなくて、人目を気にせず私は独り言をぼやく。


会場とテラスは一つのガラスドアと、複数の窓とで繋がっており、そこから中にいる人の声が漏れて聞こえてくる。


みんなよくあの中に居れるなぁ。そらるさんお酒飲んでたし……()



テラスにある手すりに頬杖をつき、そこから見える城下町を見る。


姫様は楽しんでいるだろうか。楽しんでくれているといいな。自然と頬が緩んだ。




少しすると、会場とテラスを繋ぐドアがカタリと揺れた。私はそちらへ目を向ける。

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ラッキー歌い手

うらたぬき


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神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ただいまでーす!続きはお楽しみに(*´∀`) (6月1日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 絢乃さん» わーありがとうございます!ただいまです! (6月1日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
嶺音 - おおーーΣ(゜Д゜)いっぱい更新されてる!お帰りなさい。お疲れ様で〜す。続きが凄い気になる!頑張って下さい!! (5月31日 23時) (レス) id: feeb429954 (このIDを非表示/違反報告)
絢乃(プロフ) - お帰りなさいです!テストお疲れ様です! (5月31日 23時) (レス) id: 2caae02809 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ありがとうございます!頑張りますよぉぉお!!!(*゚∀゚) (5月14日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱里 | 作成日時:2019年4月21日 20時

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