君の見えてる世界を教えてよ (ページ19)

今日:9 hit、昨日:1 hit、合計:42,923 hit

＿ページ19

結局教室には戻れなくて

一限目だけ休まさせてもらった

次の授業は移動教室だからそろそろ行かなきゃな

とぼとぼ教室まで教科書を取りに行く

一瞬キムユナと目が合ったけどすぐにそらされた

そっちの方がいい

変に関わるよりかは

『で〜ここの公式がこうなるんだけど』

今先生が説明してくれてるのに集中できない

この範囲難しいからしっかり聞かないといけないのに

その後の授業も同じように集中出来ず昼休みがきた

hc「Aちゃん、昼飯いくぞーって、前髪切ったの可愛いんだけど？！？」

教室の前で大きな声で言う

〈え、どんな関係なの？〉

〈次はドンヒョクくんなわけ？〉

周りがヒソヒソ話す声が聞こえる

こうやって注目浴びるからやめてほしいのに

hc「やーお前ら、Aちゃんは俺の友達だぞ、悪く言わないで」

ドンヒョクさんがそう言うとみんな黙る

hc「はい、出発〜」

私の背中を優しく前に押してくる

さっきのお礼しなきゃな

「ぁ、あの、さっきは、ありが、とう」

hc「ん、いいよ〜かわいいかわいいAちゃんのためならライオンにもゾウにもなれちゃうよ」

そうやってドヤ顔で言ってるドンヒョクさんが面白くて

「ふふっ」

思わず笑ってしまった

hc「え！初めて笑ってるとこ見た！可愛い！」

心から笑ったことは久しぶりで自分でもびっくりしてしまう

hc「ジェノたちのところ行こうぜ、あ、今日紹介したいやつがいるんだよね」

紹介したい人？怖い人じゃなければいいんだけど

hc「ちょっとつめてぇけどめちゃくちゃ優しいやつだから安心して」

私の心配を察したかのように言ってくるドンヒョクさん

「わかった、」

少しだけ楽しみだな、なんて思っちゃったり