君の見えてる世界を教えてよ (ページ18)

今日:15 hit、昨日:10 hit、合計:42,939 hit

＿ページ18

保健室のドアを静かに開ける

朝なのに珍しく先生はいなくて

その代わりにキツネにちょっと似てる美形の男の子がいた

手に持ってる教科書が2年のだから同じ学年なのかな

？「体調悪いの」

真顔で聞いてくる彼

少し怖いかもしれない

？「返事でもしたら？」

怖くて言葉が喉で止まってしまう

？「もしかしてチョンAなの？」

なんで私の名前を知ってるの？って疑問に思ったけど怒られたくなくて頷く

？「ジェミンたちから話聞いたよ、俺ロンジュン、よろしく」

ナナたちの友達なんだ

じゃあジェノくんの友達でもあるのか

「ょ、ろしく、、」

rn「ん、体調悪いならあっちのベット使いな、俺しかいないし」

rn「無理すんなよ」

初めてだ

無理しないでって言われるの

すごく心にきちゃって泣いてしまう

泣きたくなかったのに

rn「え、あ、なに泣くほど体調悪いの、えどうしよう」

私が泣き出してしまって焦り始めるロンジュンくん

「ち、ちがう」

そう言うとロンジュンくんは察したように私の顔を両手で包んで目をあわせてくる

え、なに、距離近い

私が戸惑ってると

rn「俺が辛い時、よくおばあちゃんがこうやってやってくれたんだよ」

と優しい顔で言われる

rn「それでなんかあったの？」

優しい声で聞かれてさらに涙が溢れ出してしまう

さっきのように小さく頷く

rn「そっか、言いたくないかもしれないから聞かねえけど」

rn「Aこれあげる」

そう言って可愛い包のいちご味の飴を渡してくる

rn「少しはこれで元気だしな」

手の上に乗せられた飴は可愛くて可愛くて

さっきまで冷えきってた心が少しずつ温まる

「ぁ、ありがとう、」

rn「ん笑俺教室戻るわ、またな」

ロンジュンくん、いい人そうでよかった

また話せるといいな

ロンジュンくんのおかげで一人で泣かずに済んだ

心の中で感謝をしながらもらった飴を大事にポケットに入れた