秘密 ヲ 死守 セヨ【宮侑】

18． ページ27

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「いただきます」



手を合わせて食べ始める。




ファミレスに来るとよく食べるハンバーグ。

ここのもとても美味しい。








ナイフで切って、


フォークで食べる。






「Aは、食べ方綺麗やな」

「え、そうですか？」

「動きがピシッとしとって綺麗や」

「まあ、一応マナーとか所作とか、そういうんは両親に叩き込まれとったから。
　侑とかには見てて堅苦しいて言われるんですけど」

「ええと思うで。俺は好きや」

「好っ⋯北さんて天然タラシですよね」

「ちゃんと地元の病院で生まれた人間やで」

「わ、ホンマの天然なんや⋯」

「？」

「ぶっ⋯



　はははははっ⋯！」

「Aどないした」

「や、北さんてホンマおもろい人やなとおもて」

「侑や治の方がおもろいやろ。そないなこと言われたん初めてやで」

「絶対他にもおもとる人おりますよ！あー、ええなあ、北さん」

「何がや」

「前までよりずっと好きになったて話です！北さんこれ食べたらどこ行きます？」

「せやな、行きたいとこあれば行くんやけど」

「あ、ほなら私あそこ行きたいです！ほら新しくできたビルの⋯」


なんだか今は、とても穏やかな気持ちで過ごせている気がする。





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