9話 ページ10
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予想外の言葉に、閉じていた目はまん丸に開き、マヌケな声が出た。
よく理解できないまま、近くの椅子に座らされ、机には沢山のコスメやヘアアイロンなどが並べられた
3人それぞれが、役割分担をしテキパキと作業を始める。
「えー！髪すっごいサラサラ！！」
「睫毛ながーい！」
「肌もめちゃくちゃ綺麗！！」
『えっ？えっ？』
少し状況を整理しよう。さっきまで私は水をかけられる覚悟をしていた。しかし、なぜか現在彼女たちにメイクアップをされている。
混乱する私に、彼女らが作業をしながらこうなった経緯を話してくれた。
「こんな強引な形になっちゃって…ごめんねっ！」
「私たちAちゃん達の会話を聞いてて、コネA推しとしては、いてもたっても居られなくて！！」
「推したちの記念となる初デートなのに、普段通りなんて勿体無いよ…！」
コネA……推し………
な ん だ そ れ
『いや、私別にコネシマくんのこと異性として好きなわけじゃないんですけど…』
そう言うと、彼女たちは生暖かい眼差しを向けて微笑む。
まるでその姿は、“そうね、恥ずかしいのね。私たちはあなたの気持ちちゃんとわかってるわよ”と語りかけてくるようだ。
あ、ダメだこれ(諦め)
「とにかく！私たちは2人を応援したいだけだから」
「今回は強引になっちゃったけど、また陰で見守る係に徹するからね！」
『あ、はい』
彼女たちの勢いに乗せられ、思わず返事をしてしまった。
やがて、出来た！という声が聞こえて、あっという間にメイクとヘアアレンジが完成した。
「これで今回のデートは2人の距離が近づくはず…」
「さすが素材が良いから映えるわね！！」
そう言われ、鏡で自身の姿を確認する。
いつもはストレートの髪をゆるく巻かれて、サイドで編み込みがされている。メイクはオレンジ系で、派手すぎず女の子らしさを演出する。
『すごい…』
ぽつりと言葉を漏らすと、女の子たちは満足そうに笑った。
「ほら、早く教室行って見せてあげな」
1人の女の子にトンと背中を押される。
そうだコネシマくんを待たせているんだった！急がなきゃ！！
『ほんとにありがとう！今度必ず御礼するね！！』
「あ、出来ればコネAのツーショット写真で…」
その言葉は聞き流しながら、コネシマくんのもとへと向かう。
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こころ(プロフ) - 卯月 サブさん» コメントありがとうございます！出来るだけ学生らしい、初心な可愛さをだしたかったので、そう思ってもらえて良かったです！文化祭編がんばります！！ (2018年5月25日 19時) (
レス) id: 007faa1b8c (このIDを非表示/違反報告)
卯月 サブ - あの、好きです……シッマも夢主ちゃんも可愛くて、文化祭良きね…文化祭とか一番いい感じになるって！これからも応援してます！更新頑張って下さい！ (2018年5月25日 18時) (レス) id: 84d77cadab (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - ここなっつさん» コメントありがとうございます！一日の楽しみというお言葉、本当に嬉しいです！たくさん更新できるよう頑張ります！ (2018年5月24日 22時) (レス) id: 007faa1b8c (このIDを非表示/違反報告)
ここなっつ - 一日の楽しみ(？)です！ (2018年5月24日 21時) (レス) id: a1d1edfed6 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - みくさん» コメントありがとうございます！キュンキュンして頂けたようで良かったです！二人の仲が深められるように、頑張りたいと思います(^^) (2018年5月13日 16時) (レス) id: 007faa1b8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こころ | 作成日時：2018年4月8日 0時
