記憶 ページ10
「純礼…!」
声が聞こえる…これは…誰かの泣き声…?
「川…溺……総………が……」
「そ……な……マジ………!」
男の人の声だ……言い争ってる……?
やめて…喧嘩しないで…
「……さん……!」
泣かないで…お母さん…
「…の…こと……忘……良……」
「……ちゃん………め……な……」
ねぇ、何を言ってるの?
何で私に教えてくれないの?
どうして、皆悲しい目をしてるの?
「純礼……川………絶……!」
私…いけないこと…しちゃったの…?
だから、お母さん泣いてるの…?
ねぇ…教えてよ…
………………………………………………………
*貴方side*
大和:…ちゃん!純礼ちゃん!
貴方:こ…ここは…
大和:良かった…気が付いたんだね…
私…確か白髪の人に襲われかけたんだよね…。それで…確か…大和さんが助けに来てくれて…。それから…?
大和:全く、僕の言うこと聞かないからこんなことになっちゃったんだよ。ここで死んだら、現世にだって帰れないのに…
貴方ご、ごめんなさい…
大和さんに沢山迷惑をかけてしまった…。私、自分のことばかり考えて、他の人のこと何も考えてなかった…。何してるんだろう、私…
ポンッ[頭に手を置かれる]
貴方:大和さん…?
大和:もうこんなことしちゃダメだよ?
貴方:は、はい…!
大和:うん、いい子だね。ニコッ
ドキッ…
なんだろ…。どうして大和さんを見ると…こんなに胸が苦しくなるんだろう…。どうして、こんなに懐かしく感じてしまうんだろう…?
大和:ねぇ純礼ちゃん、少しお話しようか。君がそこまでして会いたいお父さんって、どんな人だったの?
貴方:私のお父さんは…。凄く、優しくて強い人だったそうです…。私が小さい時に死んでしまったから、顔とかよく覚えて無いんですけど…。私に似てるんだそうです。
大和:そうなの?普通女の子はお母さんに似るんじゃないのかな?
貴方:表向きはお母さんに似てると言われます。でも、好物とか、ちょっとした時に出る性格とかは、お父さんに似てるそうです。
大和:へぇ、そうなんだ。
貴方:自分では分からないんですけど…。でも、お父さんに似てるって言われて嫌になったことは1度もありません。凄く嬉しいんです。フフッ
大和:そっか…。大好きなんだね、お父さんのこと
貴方:はい…!
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かりんとう(プロフ) - う、うわぁぁぁ!!!!なんですかこれ!!!こんなの、こんなの泣くしかないじゃないですかあ!!!!検索の奥のページまで見に来てよかった← (2018年11月13日 0時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
お米ちゃん - 最高です!こんなに感動できる作品が書ける作者さんは凄いです(о´∀`о) (2016年10月25日 19時) (レス) id: 7f5cca34a9 (このIDを非表示/違反報告)
薄夜 - とても面白くて、感動しました。私も皆さんと同じく泣きました。小説見て泣いたのは何年ぶりでしょうか。特に、総司の娘ということが良かったです! (2015年9月20日 2時) (レス) id: b881695c4e (このIDを非表示/違反報告)
真由 - すごくよかったです!泣けました。゜(´⊃ω⊂`)゜。 (2015年7月13日 21時) (レス) id: 92a0df771a (このIDを非表示/違反報告)
風花 氷雪(プロフ) - soccer♪さん» はわわ…!そう言って頂けて嬉しいです!読んで下さりありがとうございました!コメントもありがとうございます!励みにさせて頂きます! (2015年2月23日 0時) (レス) id: a823bf8299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風花 氷雪 | 作成日時:2015年1月16日 20時