父を探して2 ページ9
*貴方side*
貴方:はぁ…はぁ…ま、待って…!
どれぐらい後を追っただろう。やっと浅葱色の羽織の人に追いついた。彼もやっと止まってくれた。これでお父さんについて話が聞ける!
貴方:あの、私のお父さん、新選組の人なんです…!私のお父さんについて、何か、知りませんか⁉︎
男:……
男の人は私に背を向けたまま何も話さない。…何だか様子がおかしいような…?そう思った瞬間…
ブワッ![髪の色が変色する]
貴方:ひゃっ⁉︎ な、何…⁉︎
突然男の人の髪の色が白銀に変色した!な、何が起こっているの…⁉︎
男:ククク…。生きてる…人間…生気をよこせ…!
グワッ![襲いかかってくる]
貴方:わっ⁉︎
咄嗟に動いて男の人から逃げる。男の瞳は、真っ赤になっていた。…一体何なの、この姿は…⁉︎ とにかく、ここにいたら確実に襲われる、逃げなきゃ!そう思って、私は走り出した!
貴方:はぁ…はぁ…!
男:生気を…生気をよこせぇぇ…!
貴方:やだ…来ないで…!
白髪に赤眼となった男から私は逃げる。こんなことになるのなら、初めから大和さんの言う通りにしてれば良かったのかも知れない…。
貴方:はぁ…はぁ…!あっ⁉︎
[目の前は行き止まりだった]
男:生気を…生気をよこせ…
貴方:い、いや…!やだ…来ないで…!
男:生気をよこせぇぇぇえ!!!
貴方:助けて…お父さん!!!
来るはずも無い助けを呼んだ、その時だった。
バァァン![何かで叩く音]
貴方:え…?
まさか、本当にお父さんが来てくれたの…?
大和:この子は僕のだよ。手は出さないでくれるかな!
私の目の前で起こったこと。それは、先程まで私を襲おうとしてきた白髪に赤眼の男が、大和さんに叩かれていたこと。…鞘に刀を入れたまま、鞘ごと相手を叩きつけていた。
男:うぐ…ぐぁあ…
ドサッ![男が倒れる]
貴方:あ…あぁ…
大和:ふぅ…危なかったね。良かった純礼ちゃん、やっと見つけたよ。怪我は無い?
貴方:や、大和…さん…
大和さん…助けに来てくれたんだ…。どうしよう、安心したら…何だか、意識が……
ドサッ[純礼が気を失って倒れる]
大和:純礼ちゃん⁉︎ 純礼ちゃん!
誰も通らない静かな路地に、大和さんが私を呼ぶ声だけが響いていた…
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かりんとう(プロフ) - う、うわぁぁぁ!!!!なんですかこれ!!!こんなの、こんなの泣くしかないじゃないですかあ!!!!検索の奥のページまで見に来てよかった← (2018年11月13日 0時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
お米ちゃん - 最高です!こんなに感動できる作品が書ける作者さんは凄いです(о´∀`о) (2016年10月25日 19時) (レス) id: 7f5cca34a9 (このIDを非表示/違反報告)
薄夜 - とても面白くて、感動しました。私も皆さんと同じく泣きました。小説見て泣いたのは何年ぶりでしょうか。特に、総司の娘ということが良かったです! (2015年9月20日 2時) (レス) id: b881695c4e (このIDを非表示/違反報告)
真由 - すごくよかったです!泣けました。゜(´⊃ω⊂`)゜。 (2015年7月13日 21時) (レス) id: 92a0df771a (このIDを非表示/違反報告)
風花 氷雪(プロフ) - soccer♪さん» はわわ…!そう言って頂けて嬉しいです!読んで下さりありがとうございました!コメントもありがとうございます!励みにさせて頂きます! (2015年2月23日 0時) (レス) id: a823bf8299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風花 氷雪 | 作成日時:2015年1月16日 20時