【薄桜鬼】死後の逢瀬

在りし日の思い出2 ページ4

朝餉を終えてから、お母さんは診療所で仕事を始めた。私は仕事をしている母の代わりに、洗濯や掃除などを済ませておく。それが終わったら、やることは1つだけ。多分そろそろ…


子供1:お姉さーん！遊ぼー！

子供達:遊ぼ遊ぼー！！

貴方:はーい！待っててね、今行くよー！


私が家事のあとにやること。それは、村の子供達の面倒をみること。と言っても、私が一緒に遊んでもらってるようなものなのだけれど…。


貴方:お待たせ。今日は何しようか？また物語の読み聞かせをしてあげようか？それとも、鬼ごっこする？

子供2:読み聞かせは昨日聞いたからいいや！

子供3:鬼ごっこも飽きちゃったー！

貴方:じゃあ、あとは何があるかな…

子供4:私、かくれんぼしたーい！

子供5:私もー！かくれんぼしよー！

貴方:かくれんぼか…。よし、じゃあ今日はかくれんぼしよっか！

子供達:はーい！！！


子供達と遊ぶのは大好き。子供達のこう言う楽しそうな笑顔を見ることが、1番幸せだなって感じる時間。まぁ、お母さんが笑ってくれてる時が本当は1番なんだけどね。


子供2:じゃあ、お姉さんが鬼さんやって！

貴方:いいよ。じゃあお姉さん30数えるから、その間に隠れてね？いくよー？

子供達:わー！逃げろ逃げろー！！！


そう言ってはしゃぎながら隠れる子供達。この村は幸い大きい訳では無いから、隠れる場所も限られてくる。見つけるのに時間はそうかからないだろう。


貴方:29…30！よーし、探しに行くよー！

子供5:もーいいーよー！

貴方:クスッ。わざわざ言っちゃうなんて…。あれー？この辺りから声が聞こえたんだけどなぁー？


そう言って、私は声がした方に向かって歩く。すると家の陰に隠れてる男の子を見つけた。


貴方:フフッ、みーつけた！

子供2:あ！見つかっちゃったー…。残念

貴方:よし、じゃあ残りの子達も探しに行こっか！

子供3:うん！


私が子供達と遊んでいるところを、斎藤さんと永倉さんに見られたことがあった。その時、2人は滅多にしないお父さんの話をしてくれた。お父さんも子供が好きで、よく新選組の屯所で遊んでたんだって。

でも、お母さんには遊ぶ時決して川へ近づいてはいけないと言われていた。私は川で溺れたことがあるから、そんなことを言ったのだろうけど…。どうしてあんなに嫌がったのかな…。

そんな昔のことを思い出しながらも、次々と子供達を見つけていく。でも、どこを探してもあと1人だけ見つけられなかった。

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