逢瀬 ページ20
*船着場*
原田:千鶴や斎藤、新八達によろしくな
貴方:はい…分かりました。
土方:よし、んじゃ明ける前に行く…
羅刹達:生気をよこせぇぇぇえ!!!
4人:なっ…⁉︎
藤堂:クソッ、こんな時に羅刹かよ!
原田:大和の奴、全部片付けたんじゃ無かったのかよ!
土方:馬鹿野郎!あいつは今刀が使えねーんだ。大方、気失って倒れてた奴が復活したんだろーが!いいか純礼、ここから動くんじゃねぇぞ!上総介、江府住は岸周辺を頼む!
上総介:りょーかい!うらぁぁぁあ!
羅刹の大群を次々に斬って行く土…和泉さん達。私はただ必死で船の縁を掴んで落ちないようにしていた。でも、残党が船に乗り込んで来て…!
貴方:いやぁ!離して!
和泉:純礼!クソッ、離れやがれ!
和泉さんが船に乗り込み私を掴んでいた羅刹を斬ったとき…。羅刹は最後の気力を使ったのか、私の腕を掴んで…
貴方:いやぁぁぁあ!
和泉:純礼!
和泉さんが私に手を伸ばしていたのが見えた。私の体は宙に浮いて…そのまま…
「純礼!!!」
バシャァァァァアン!
どこまでも続く、狭間の世界の海に落ちてしまった。最後に聞こえたのは、誰かが私を呼ぶ声だった…
………………………………………………………
*大和side*
大和:着いた!
僕が船着場に着いた時、丁度出発しようとしている様だった。…心なしか元気が無いように見えるのは気のせいかな…?
大和:元気でね…純礼ちゃん…
そのまま少し離れた場所から見送ろうとしたその時、聞きたくない声が聞こえた。見てみると、そこには先程僕が倒した羅刹達がいた。復活するの速くない⁉︎ こんな時に!
大和:ちょっと、邪魔しないでよね!
上総介と江府住さんが羅刹達を斬っている所に僕も混ざって羅刹を倒して[ただしくは弱らせて斬りやすくする]一掃した。
上総介:大和!お前戻って来るのおせーよ!
大和:しょうがないじゃん、僕だって大変だったんだから!
貴方:いやぁぁぁあ!
大和:純礼ちゃん⁉︎
突如聞こえたのはあの子の悲鳴。驚き振り向くと、彼女は海に落ちそうになっていた。…海に…落ち…る…?
カランッ
江府住:大和、お前鞘…!
握っていた刀から鞘が抜ける。狭間の世界の光に照らされて銀色に輝く大和守安定。今の僕の名前
気がついたら体が勝手に動いていた。ただ無我夢中で…。助けなきゃ…あの子を…!
大和:純礼!!!
僕はあの子の名前を叫んで海に飛び込んだ
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かりんとう(プロフ) - う、うわぁぁぁ!!!!なんですかこれ!!!こんなの、こんなの泣くしかないじゃないですかあ!!!!検索の奥のページまで見に来てよかった← (2018年11月13日 0時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
お米ちゃん - 最高です!こんなに感動できる作品が書ける作者さんは凄いです(о´∀`о) (2016年10月25日 19時) (レス) id: 7f5cca34a9 (このIDを非表示/違反報告)
薄夜 - とても面白くて、感動しました。私も皆さんと同じく泣きました。小説見て泣いたのは何年ぶりでしょうか。特に、総司の娘ということが良かったです! (2015年9月20日 2時) (レス) id: b881695c4e (このIDを非表示/違反報告)
真由 - すごくよかったです!泣けました。゜(´⊃ω⊂`)゜。 (2015年7月13日 21時) (レス) id: 92a0df771a (このIDを非表示/違反報告)
風花 氷雪(プロフ) - soccer♪さん» はわわ…!そう言って頂けて嬉しいです!読んで下さりありがとうございました!コメントもありがとうございます!励みにさせて頂きます! (2015年2月23日 0時) (レス) id: a823bf8299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風花 氷雪 | 作成日時:2015年1月16日 20時