目覚めた朝 ページ24
「純礼!」
声が聞こえる…。私はゆっくりと瞼を開けた
「純礼!気がついたのだな⁉︎」
「俺、千鶴ちゃん呼んでくるぜ!」
枕元で騒がしい音がする…ここは、家…?
貴方:私…戻ってきたんだ…
斎藤:純礼!大事ないか⁉︎
貴方:斎藤さん…私…何して…
斎藤:あんたは土砂崩れに巻き込まれ、気を失っていたのだが…覚えていないのか?
貴方:助けに来てくれたの…?
斎藤:何故そのような事を…当たり前だろう⁉︎
どうしてそんな泣きそうな顔をしてるの…?そう思っていた時、外からパタパタと走ってくる音が聞こえた。
千鶴:純礼!
貴方:お母さん…
千鶴:純礼…!良かった…本当に良かった…!
お母さんは私が返事をしたのを確認すると、私の手を握り締めたまま泣き出してしまった。どうしようと視線を彷徨わせると、永倉さんも泣いてて、斎藤さんも泣きそうな顔をしてて…。何も出来ないと思ってしまった。
貴方:ねぇ…私…そんなに酷かったの…?
千鶴:そ、そうよ…!土砂に埋もれてて、最初はどこにいるのか分からなかったの…。斎藤さんと永倉さんも一緒に探してくれたんだけど、全く見つからなくて…。
永倉:その時な、どこからともなく灰が飛んできたんだよ。んで、それを追ってみたら純礼ちゃんの着物が見えてな。慌てて土砂をどけたら、純礼ちゃんが見つかったんだ。
貴方:灰……。もしかして…お父…さん…?
3人:!!!
斎藤:純礼、な、何故…それを…
驚く3人に、私は今まで起こったことを話した。
千鶴:そう…総司さん達に…会ったの…
貴方:うん…皆によろしくって、言ってた…
永倉:ったく、平助も左之も…
斎藤:副長達も相変わらず、と言うことなのだな
3人では悲しそうな顔はしていたけど、心の内では喜んでいるのかも知れない…。しばらくした後、お母さんが私に言った。
千鶴:純礼、今までごめんね。お母さん、これからはもっと、純礼との時間を大切にしたいの。…一緒にいてくれる…?
貴方:…クスッ。しょうがないなぁ…。大丈夫、お母さんの側にいるよ、ずっと、嫌って言われても、ね…ニコ
斎藤:流石、総司の娘だな…クスッ
永倉:だな、これからどんどん似てくるぞ!
千鶴:純礼…。ありがとう、ニコ
お父さん、見てますか?これから、私はお母さんと、時々斎藤さんと永倉さんも一緒に生きて行きます。
だから、見守っていてね…。
……本当にend……
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かりんとう(プロフ) - う、うわぁぁぁ!!!!なんですかこれ!!!こんなの、こんなの泣くしかないじゃないですかあ!!!!検索の奥のページまで見に来てよかった← (2018年11月13日 0時) (レス) id: b09f89d760 (このIDを非表示/違反報告)
お米ちゃん - 最高です!こんなに感動できる作品が書ける作者さんは凄いです(о´∀`о) (2016年10月25日 19時) (レス) id: 7f5cca34a9 (このIDを非表示/違反報告)
薄夜 - とても面白くて、感動しました。私も皆さんと同じく泣きました。小説見て泣いたのは何年ぶりでしょうか。特に、総司の娘ということが良かったです! (2015年9月20日 2時) (レス) id: b881695c4e (このIDを非表示/違反報告)
真由 - すごくよかったです!泣けました。゜(´⊃ω⊂`)゜。 (2015年7月13日 21時) (レス) id: 92a0df771a (このIDを非表示/違反報告)
風花 氷雪(プロフ) - soccer♪さん» はわわ…!そう言って頂けて嬉しいです!読んで下さりありがとうございました!コメントもありがとうございます!励みにさせて頂きます! (2015年2月23日 0時) (レス) id: a823bf8299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風花 氷雪 | 作成日時:2015年1月16日 20時