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｢…あ、私ですか？いえ、私めはただ作戦の把握に来ているだけですし、戦うことしか脳がありませんので…｣
｢それに現状の作戦については疑問な点などもございませんし、このくらいだったらこなせるかと。｣
｢そ…ホンマに今のうちに聞いとくことは無い？｣
｢そこまで言うのなら……私の担当箇所には何師団ほど来ると見込まれていますか？｣
｢奴らの総力が幾らなのかは知らないが…およそ全体の2〜3割程度だと予測している。｣
｢補足するなら、C国が60師団、H国が35師団程の連合軍…あと裏でQも手引きしよるって噂やからあと48かな…合わせて150師団はおると思ってもらってええよ。｣
｢そこから2,3割だとすると…えっと…｣
｢30〜45師団ぐらいやな。｣
｢で、そんぐらいの人数をB隊は捌ききれんの？Aちゃん。｣
｢はい、じっくり迎え撃つならば2時間で、速戦即決で敵拠点まで行くなら半分で行けると思います。あと事前に地雷を埋めておくならもっと効率的に出来るかと。｣
｢はは、さすがB隊。格が違ぇわ。｣
｢…厄介ながらもいいもんを遺していったらしいな。俺の親父は。｣
私…私たち旧帝国B隊は先代フューラー様が教官として取り持つ、超戦闘特化部隊だ。
頭から血が流れるほど苦しい訓練のお陰で、今はもう3人しかいないし女は私だけ。
私はなぜ辞めないかというと、教官から息子…現総統閣下を見守ってくれと言われているからだ。
それに、苦しかった訓練も最近では何も感じなくなったし。
｢それじゃあ、これにて解散。Aだが、明日…つっても数時間後になるが、次の会議後に城に住み込んで貰う。帰ったら荷物を纏めるように。｣
｢承知致しました。閣下。｣
｢…急に引っ越せって言われてすぐに対応できるもんなん？普通。｣
｢はい、このようなことがあるのを見越して我々は地下基地を中心に野宿をすることが多々ありますので。ちゃんとした寝床があるのは久しぶりですけども。｣
｢大したもんやのぉ…うちのやつには出来そうにもないなぁ。｣
｢あはは…｣
私の愛想笑いで幕を閉じたこの会議は、8時間後の朝10時に再度収集がかかる。
｢だから、クレンもイスパールもすぐに準備して。｣
｢わかった…でも、朝の8時とかに起こしてくれても良くねぇか？｣
｢それ、どうせ寝起きに言われても昨日決まった時に言ってくれって言うだろ。｣
｢てか夜中に対応した私をもっと労ってくれても良くない？｣
｢ごめん｣
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作者名：猫村 ゆきみ | 作成日時：2024年2月20日 8時
