お隣さんは自担でした。

◎ 初対面 ページ2

．








凛杏 『 は〜い 、』

？ 『 あ、 隣に引っ越してきた山田と申します、 』









え、何この人、マスクにサングラスに帽子！？
しかも涼介君の声にばりにてる、笑

まさかまさか 本人 、？！ … なわけないよね、 うん。






山田 『 えぇ…っと 、』

凛杏 『 ごめんなさい、ぼーっとしちゃって、 』

山田 『 いえ、全然、あのこれ、 』








'' どーぞ、 ''



そう言われ差し出されたのは
すっごいオシャンティーなお菓子。

わわわ、 美味しそう、

ってかこのお菓子の前にさ、
もう声といい体格といい涼介君にしか見えなくなってきた私、相当やばい、笑








凛杏 『 ありがとうございます 、 ごめんなさい、私何も用意してなくって … 』

山田 『 あっ、全然大丈夫です、こっちが急にお伺いしただけなんで、 』

凛杏 『 ほんと、ごめんなさいっ、 では！』

山田 『 え … ！？ … ！！ 』








イケナイ、イケナイ
涼介君に似すぎて本人だって思い込んじゃうから
半ば無理やり'' 山田さん '' を帰らせ、
手土産という名のオシャンティーなお菓子を
机の上に置く。








凛杏 『 … 本物なのか？ 』









声、体格、帽子から少しでた髪の毛、マスクしてても分かる形のいい鷲鼻…



あの 山田涼介 にしか考えられない…っ！！




本物なら本物で、デビュー前からずっと応援してきた自担だもん。
嬉しすぎるでしょ！？



だけど、ほんとに自担なら、
せっかくのプライベートな空間に
入ってこないでほしいだろうし。









凛杏 『 よし、 今日の出来事は１度忘れよう。 』










困ったことがあったら現実逃避。
昨日仕事遅くまでやってて
寝不足だったから錯覚したのかもしれないし。
今日は１日中寝よう、
寝て寝まくって、また考えよう。


よし、決めた 。



私は自担かどうかより
夢の世界という名の睡眠をとろうじゃないか。









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