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44 解決策 ページ45

お互いに感極まってオロオロしていると、後ろからヤジが飛んでくる。


「バカね!そういう時は抱きしめんのよ!」

ナミの声

「そぉーですよ!!トラ男さん!ほら!!」

ブルックの声

「ロー!早くしねェとAちゃんをおれがハグしに行くぞコラ!!」

サンジの声


正直サンジからのハグは勘弁願いたい。


困っているとローの方から暫く抱き締められる。

私の大きな鼓動が相手に伝わっていないか、心配でならない



「…アイツらうるせェな…」

「私は賑やかで好きですよ」

「……ならいい」


ローの鼓動は速かったと思う。きっと私と同じだ。


この瞬間がいつまでも続けばいいのに

夕日の沈みゆく黄昏時に、私はぼんやりとそう思った。





side ナミ



正直、あの恋愛手伝うんじゃなかったかな〜と思う。

住民から次の島のエターナルポースをもらって、早めの出航が出来たものの、この船にはバカップルがいる。




「ローさん!見てください、クッキー!ローさんのために焼いたんです!」

「……黒足屋に手伝ってもらったのか?」

「ちょ、ちょっとだけ…」

「おい、お仕置が必要だな?」

「きゃっ!ちょっくすぐったいです!」


ローがAを膝に乗せて数時間この調子である。

中指の1本や2本立ててしまいたくなる。


「はァ〜視界に入るとうっざいわねあのバカップル……」

「んぇ〜ナミさん羨ましいの〜?おれとだったらいつでも…♡」

「おかわり」

「つれないナミさんも素敵だァ〜♡」


サンジくんはいつも通りこんなだし、ゾロもルフィも二人の交際を全く気にしていない。

「サンジくん。トラ男くんってあんな甘えただったかしら」

「どうだろう、意外と子供っぽい奴だとは思うけど」

「子供っぽいわね確かに…Aとお話したいな〜って近寄っても独占欲丸出しで睨んでくるわよアイツ」

「そりゃダメだ。ナミさんを睨みつけるなんて……!」

「アンタも前科持ちよ」


ホールケーキアイランドでのことを八つ当たり気味に持ち出すとサンジくんは生気を失う。

ちょっとやりすぎた。ごめん

でもさ、


「もーいやなのよ!イチャイチャイチャイチャして!

次の島でローごと降ろすわ!!」

「ナミさん…」


「いいわ!もう!!あのバカップル!!!
爆発してしまえーっ!!!」


私の叫びは、リア充バカップルに届くわけもなく、虚しくキッチンに響くだけだった。






…おわり?

あとがき→←43 金色の島



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設定タグ:ワンピース , ロー , 麦わらの一味   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ヤソップ | 作成日時:2021年2月13日 10時

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