金色の島【ONEPIECE】 (ページ3)

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2 海賊船ページ3

大きな、とは言えないガレオン船が島の港に堂々と着けられてある。

度胸…すごくない？

海軍が駐在する島ではないとはいえ、海賊相手に商売をする島でもないのに

乗ってる人達が大物で相当に強いとか？

私と同じ金髪の人は乗ってないかな？

ダメだ気になる

忌み子の私がよそ者に近寄ってはならない

何故かは知らない

けど島の人達がそういうならそうするしかない

それ以外に生きていく方法がないから

「おまえ…そんな所に突っ立ってどーしたんだ？」

可愛らしい声で話しかけられて思わず飛び退く。
子供で私に話しかけてくる人なんてこの島にいない。

「えっ誰？何……？」

「下！下だぞ！そのまま下向け！」

「あっ……鹿…？」

「鹿じゃねェよ！トナカイだよ！」

ちっちゃな鹿…いやトナカイはチョッパーと名乗ってヒト語を喋っている。

「おまえ、道の端にぼーっと立ってるから心配になったんだ。具合悪いのか？」

おれは医者なんだ！と胸を張っているが、生憎私は体調不良などではない。海賊船を遠くから眺めていただけだ。

「え、いや…あなたは、あの海賊船の…ペット？」

「ちっげーよ！さっき医者つったじゃねェかよ！！おれは船医だ！」

「そう……そうなんだ。鹿が船医…」

チョッパーはツッコミに疲れたのかムッとしている。
実際船医が動物なんて意味がわからない。

「おいトニー屋、そんな所で油売ってんじゃねェ」

後ろから咎めるような声がした。
人通りの少ない道のど真ん中、私たちに話しかけていることは明白だった。