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5話 ページ7

『!兄さん、寂雷さん…!』


一郎さんの言葉に少し驚いてたところ、部屋の奥から兄さんと寂雷さんが姿を現した


ソファーから立ち上がり、2人の元へ駆け寄る


『もうお話は終わったんですか?』

寂雷「あぁ、終わったよ。会話の途中だったのに、席を外してすまなかったね」

『!いえ!元々私がお邪魔させてもらってる身なのに…気を遣わせてしまって、すみません』

寂雷「ふふ、そんなことはないよ。Aさんと話す時間は私もとても楽しいからね。…だからもし良かったら、また君の話を聞かせてくれるかい?」ナデナデ

『!はい…』


優しい笑顔と手つきで頭を撫でてくれる寂雷さんに、自然と頬が緩む


前に兄さんは、寂雷さんはお酒の飲んだら凶暴化するから注意して!とか言っていたけど…


普段の寂雷さんは誰よりも優しく、誠実で、本当に頼りになる大人だと…少ない交流からでも十分に分かった



『(でも、だからといって、ついつい甘えすぎないようにしないと…!ε-(`・ω・´))』



寂雷「一郎君も、随分待たせてしまったかな?」

一郎「いや全然っす。俺も今来たとこなんで。…なんか大事な話でもしてたんすか?」

乱数「うんっまぁね!これからの僕らのことについて色々話してたんだ〜!ね?寂雷!」

寂雷「…まぁある意味そうだね(^^*)」

一郎さんからの質問に笑顔でそう言った兄さん


『(!あ…)』


僕らのことについてってことは…これからのThe Dirty Dawgの皆さんで今後の話し合いなどをするのだろう


…だとしたら、私がこのままここにいたらきっと邪魔になっちゃうよね


そう思い立ち、ササッと荷物を持って帰り支度を始める

『…じゃあ兄さん、私は先に帰ってるね』

と…事務所を後にしようとしたのだが…


乱数「あ、待って待って!僕も一緒に帰る!」

『!?え、でも…チラッ』


そう言って慌てて立ち上がった兄さんに少し戸惑う



『(兄さんと一緒なのは嬉しいけど…これからみんなで大事な話をするんじゃ…)』

乱数「も〜!今日は僕と一緒にご飯食べる日でしょ〜?忘れちゃったの?」

『(?え、そんな日あったっけ…?)』


困惑する私の腕を取って、兄さんはThe Dirty Dawgの皆さんに手を振る



乱数「じゃっそういうことで!僕とAは帰るね〜!またあし…」

左馬刻「おいちょっと待てや乱数」

一郎「そんなこと聞いて、このまま帰すわけないだろ」

ほら、兄さんが急に帰るって言うから…



左馬刻「俺様も飯食いにいかせろ」

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作者名:ノア | 作成日時:2024年2月18日 15時

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