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10話 ページ12

翌朝…


乱数「A〜忘れ物ない〜?学生証は?カバンとか名札もちゃんと持った〜?」

『持ったよ、昨日何回も確認したじゃん』


玄関で何度も同じ質問をしてくる兄さんに苦笑いをこぼしながら答えた



乱数「だってたった一人の可愛い妹が今日から学校に行くんだよ!兄として心配するに決まってるじゃん!」


『ふふ、大丈夫だって。今日のためにいろいろ準備してきたんだから』


今日から私は、とある高校に転校することになっている


今までは生活に慣れるのに精一杯だったけど、少しずつ余裕が出てきて兄さんの提案で、高校に通って見ることにした


初めての学校で友達ができるかどうかは、ちょっと不安だけど…


と、ちらっと時計を見るとそろそろ家を出る時間になっていた

『あ、もう時間だから行くね!』

乱数「…うんっ行ってらっしゃい!」

『行ってきます!』


笑顔で手を振って家を後にした







担任「じゃあ飴村さんのクラスは2年〇組だから、一緒に教室に行こうか」

『はい、ありがとうございます』


無事に学校に着いた後、担任の先生と教室に向かう



担任「ここが飴村さんのクラスの教室だよ。自己紹介してもらうから、私が呼んだら入ってきてくれる?」

『はい、分かりました』


そう言って教室に入っていった先生…何やら中で話しているが、ここだとあまり内容は分からない

担任「じゃあ飴村さん、入ってきて〜」

『!…は、はい』

ふぅっと深呼吸して教室に足を踏み入れる


『今日からこのクラスに転校しました。飴村Aです。よろしくお願いします!…(ふぅ…緊張した〜)』

「おい、めっちゃ可愛くね?」

「やべぇ、俺の好きなタイプだわ〜」

「ねぇ飴村って…乱数ちゃんの妹かな?」


私の自己紹介が終わった後にクラスのみんながざわつき始めた

担任「は〜い静かに〜…じゃあ飴村さんの席は…山田くんの隣ね」

『はい』

と返事をし、自分の席に向かう


『よ、よろしくね』

?「…おう…」

あ、この人確か…昨日ぶつかった人だ!

『(確か山田くん…だっけ?)ねぇ山田くんってもしかして、一郎さんの弟さん?』

「!…兄ちゃんのこと知ってんの?」

『(あ、合ってた…)うん、The Dirty Dawgが解散する前によく会ってたんだ』

二郎「へぇ〜…なぁ、Aだっけ?もしよかったら俺とダチになってくんね?俺、山田二郎、二郎って呼んでくれ」

『え〜っと…じゃあ二郎くんで…』

二郎「おう、よろしくなA!」

『よろしくね!』

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作者名:ノア | 作成日時:2024年2月18日 15時

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