48：キャンディ(S side) ページ49
⋆*
S side
「伊沢さん、記事見てもらってもいいですか？」
「川上さん！これ教えてください！」
「こうちゃん！あ、いた！」
「福良さん、私もソロ企画やってみたいです！」
⋆*
須貝『はぁー…』
伊沢『どうしたんですか、ナイスガイらしくない。』
とある日の昼下がり。
オフィスには俺と伊沢だけ。
互いのやるべき事を片付けるため、自身のパソコンと睨み合っている。
…そんな中でもよぎってしまう、あの日の出来事。
須貝『いやまあ、ちょっとね。』
伊沢『どうせAちゃんのことでしょ。』
須貝『…うん、』
そう、あの日からだ。
Aちゃんが全く目を合わせてくれなくなった。
話しかけても素っ気ない返事しかされない。
須貝『あんなこと言うんじゃなかったな…』
伊沢『何があったんですか。』
須貝『Aちゃんを泣かせた。』
伊沢『え、泣かせた？』
画面から視線を外し、こちらを見る伊沢。
そりゃ女の子泣かせたとか言ったら誰しも驚くよな。
須貝『勘違いさせたんだよ、多分。』
伊沢『あぁ、本当はA………………あ、』
須貝『何？』
伊沢が何かを言いかけたところで、視線がドアの方へ向けられた。
その流れで俺もそちらの方を見る。
すると、そこにはAちゃんの姿。
「すっ、すみません。お話し中でしたか？」
伊沢『全然。じゃ、俺トイレ行ってくる。』
須貝『あ、ちょっ伊沢！』
本当はトイレじゃないんだろう。
そんな伊沢の気遣いが、今では心苦しい。
「須貝さん。」
「これ、受け取ってもらえませんか…？」
「…私の、気持ちです。」
そうやって両手で渡されたのは、
手のひらサイズの小さな袋。
須貝『あ、ありがとう。』
「では、」
須貝『待って！』
須貝『…この前は、ごめん。』
「いえ、こちらこそすみませんでした。失礼します！」
須貝『…』
飛び出すように出ていってしまった彼女。
そしてそれと入れ替わるようにまた入ってきた伊沢。
伊沢『…何それ？』
須貝『何だろう。…あ、��CANDY�瓩辰峠颪い討△襦�私の気持ちだって。』
伊沢『キャンディ……気持ち………』
伊沢『…それってもしかして。』
須貝『…嘘だろ、まさか。』
互いに意味を悟った。
顔を見合わせると、伊沢が微笑む。
伊沢『よかったじゃないですか。』
キャンディの意味。
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名無し79835号(プロフ) - あのすいません 続きを作ってくれませんか もっともっと長く わがままですいません (2019年7月11日 17時) (
レス) id: d86651a51e (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 湊さん» コメントありがとうございます！ずっと読んでくださっているのですね…！ありがとうございます！湊さんのようなコメントが物凄く励みになります(；；)これからも頑張ります！ (2019年2月24日 2時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - コメント失礼致します。sgiさんが大好きで、ずっと拝見しておりました!お話の展開にドキドキしてます!これからも、更新頑張ってください!陰ながら応援しております! (2019年2月23日 0時) (レス) id: 9d74a15048 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 晴さん» コメントありがとうございます！キュンキュンしていただけて、こちらとしては本望です！(笑)言葉遣いには結構気をつけているので、そう言って頂けて嬉しいです。これからもこのお話にお付き合い下さい！ (2019年2月17日 11時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - コメント失礼します！須貝さん大好きなのでいつも見ていてキュンキュンします！笑 言葉遣いが本人っぽくてリアルで好きです！更新楽しみにしています( ´ ▽ ` )ﾉ (2019年2月17日 8時) (レス) id: 6436915ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪 | 作成日時：2019年1月27日 0時
