42：手ぐし ページ43
⋆*
「ふぅ、やっと着いた…」
まだ撮影まで余裕があるからと美容室に行っていた私。
それが意外にも時間がかかってしまった。
…そりゃあ染め直しもして、パーマもかけてもらったらこうなるか。
「多っ、」
ドアを開けると、そこには大量の靴。
多分飲み会以来の多さだ。
自分の靴を置くついでに他の人のも揃えてから、室内へ向かう。
何か凄くガヤガヤしてる…
「…こんにちは、遅れてすみません！」
私の声に、一斉にこちらを見るメンバーの皆さん。
「あれっ、撮影は…？」
伊沢『あー、ごめん中止になったけど…』
福良『Aちゃんが来ちゃったらやるしかないね。笑』
「どういうことですか？」
伊沢『いいのいいの。さあ、撮影始めよう！』
「気になる…」
そんな私の呟きをスルーするかのように、
そそくさと準備を始めるメンバー。
状況が飲み込めずポカーンとしている私に、川上さんが話しかけてくれた。
川上『また髪染めたん。』
「はい！時間があったので。」
川上『何ていう色？』
「ハニーベージュっていう色です。」
川上『え、知らない。そんな色あったんや。』
「一目惚れしちゃって。」
川上『綺麗な色やもんなー。A何でも似合うから羨ましい。』
「川上さんも金髪似合うの凄いと思います。笑」
川上『そう？俺もそろそろ染め直したいんやけどな。』
山本『川上ーっ、ちょっとこれ動かすの手伝ってー！』
川上『あ、はーい。』
川上さんは山本さんに呼ばれて行ってしまった。
テーブルを動かすのかな。
そのままぽつんと立っていると、作業を終えた須貝さんが近寄ってきた。
須貝『Aちゃん。』
「あ、須貝さん。昨日ぶりですね！」
須貝『厳密には日付越えてたからさっきぶりだね。笑』
「そこまで話してましたっけ…」
須貝『まあまあ、ね。』
あの時、私が最後にボソッと何かを言ってしまった気はするけど、なぜか自分でも何を言ったかは覚えていない。
変なこと言ってなかったらいいんだけど…
須貝『…ところで、髪の色変えたの？似合うね。』
「本当ですか？よかったです。」
そして彼の手が私の髪に触れる。
手ぐしをするように、優しく。
…何でだろう、凄くドキドキする。
須貝『…めっちゃサラサラ、』
「須貝さん…？」
須貝『っ、ごめん…！』
もっと触っていて欲しいなんてことは、
あまりにも恥ずかしくて言えなかった。
43：10倍かるた→←41：男子の恋バナ、再び。(S side)
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名無し79835号(プロフ) - あのすいません 続きを作ってくれませんか もっともっと長く わがままですいません (2019年7月11日 17時) (
レス) id: d86651a51e (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 湊さん» コメントありがとうございます！ずっと読んでくださっているのですね…！ありがとうございます！湊さんのようなコメントが物凄く励みになります(；；)これからも頑張ります！ (2019年2月24日 2時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - コメント失礼致します。sgiさんが大好きで、ずっと拝見しておりました!お話の展開にドキドキしてます!これからも、更新頑張ってください!陰ながら応援しております! (2019年2月23日 0時) (レス) id: 9d74a15048 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 晴さん» コメントありがとうございます！キュンキュンしていただけて、こちらとしては本望です！(笑)言葉遣いには結構気をつけているので、そう言って頂けて嬉しいです。これからもこのお話にお付き合い下さい！ (2019年2月17日 11時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - コメント失礼します！須貝さん大好きなのでいつも見ていてキュンキュンします！笑 言葉遣いが本人っぽくてリアルで好きです！更新楽しみにしています( ´ ▽ ` )ﾉ (2019年2月17日 8時) (レス) id: 6436915ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪 | 作成日時：2019年1月27日 0時
