赤 ページ41
※今年4月頃Twitterにあげた落書きです。
『ただいまー』
背にした玄関ドアが締まり切る前に、廊下の奥を目掛けて声をかけた。そのまま洗面所へと向かって、着けていた指輪や時計を外し、手を洗う。
タオルでよく拭いたあとは、アクセサリーを持ってリビングへと向かう。ソファにはキヨの姿はない。ここに居ないと言うことは、十中八九実況部屋だろう。
ボックスに時計達をしまって、そのまま冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出しグラスに注いで一口飲んだ。
冷たい感触が喉を通っていく。
暫く立ったままスマホを弄って、グラスを持ったまま、Aは漸くリビングから歩き出した。
実況部屋のドアノブをガチャリと回して目に入るのは、見慣れたパソコンに向かうキヨの後ろ姿＿＿ではなかった。
｢……おかえり。｣
『えっ？！髪！赤いんですけど！！』
ゲーミングチェアがくるりと回り、振り向いたキヨが言い終わらないうちにAは思わず飛びついた。
｢あぶねっ！｣
『髪！赤！』
｢はいはい、分かった分かった｣
お前絶対零すぞこれ、と言いながらキヨはあからさまに目を合わさぬまま、ささめからグラスを静かに取り上げた。
『先に言ってよ〜、ねえ〜。撮影かなんか？』
｢ん。｣
ニコニコと嬉しそうに言うAに対し、キヨは気恥しそうに塩っぱい返事をする。
しかし、太腿の上に跨るAの腰にはしっかりと手を添えていた。
『嬉しい。俺好きなんだ〜、ずっとこれでいてよ。』
久々に赤く染った襟足を指で触れながら言う。
もう片方の腕は、キヨの肩に回されていた。
かつては彼のトレードマークでもあった真っ赤な襟足。しかし、ここ数年は黒や茶の単色で落ち着いていた。
勿論、それだけでキヨの人気が衰えるわけは無いのだけれど、皆ひっそりと寂しさを抱えていたのもまた事実。
そして、その中のひっそりにAが含まれていたのもまた事実。
嬉しそうにゴロゴロと首元に擦り寄ってくるのをしっかりと抱きとめながら、キヨはこっそりAの顔を盗み見る。
｢年甲斐もねえだろ、｣
『実況者が年甲斐なんて言ってらんないって』
｢はは、そうかも。｣
Aは、キヨをぎゅっと抱き締めながら更に強く肩に顔を埋める。
なかなか部屋に来ない自分をソワソワと待っていたのだろうと思うと非常に愛おしくなって、思わずキヨの唇に一瞬だけキスを落とした。
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みう(プロフ) - この夢小説凄い好きです…ポッキーゲームのうっしーverも気になりますね、w主人公受け感が凄く、、好きです。更新待ってます、！！！！！！！ (2022年8月1日 0時) (
レス) id: d7cefba522 (このIDを非表示/違反報告)
ささめ(プロフ) - ゅしさん» ゅし様 お世話になっております。本日漸くリクエスト頂いた全ラを更新致しました。試行錯誤で大変遅くなってしまい申し訳ありません...！kyと2人実況もじっくり考えてまた後日是非書かせていただきます߹ᯅ߹リクエスト、有難うございました！！ (2021年11月14日 11時) (レス) id: 98f9c07ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ささめ(プロフ) - ユキさん» ユキ様 いつも閲覧にいいねに沢山有難うございます。Twitterでは、ユキ様今日いるかな〜と思いながら呟いております…߹ᯅ߹これからもどうぞよろしくお願いします。♡ (2021年11月12日 19時) (レス) id: 98f9c07ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 更新ありがとうございます…好きです…Twitterも毎日見させてもらってます…好きです (2021年11月12日 10時) (レス) id: 4710ad3399 (このIDを非表示/違反報告)
ゅし - 初めまして、いつもワクワクしながら更新を待ってます！早速なのですが、リクエストしてもいいでしょうか？もしよろしければkyとの2人実況をしてる夢主か、全身ラジオを見たいです、、 (2020年11月11日 7時) (レス) id: a25d3f04a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ささめ | 作成日時：2020年4月5日 13時
