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振り向こうとすると、強い力で抱き寄せられて身動きすら取れなくなる。
いやあどうしたもんか…とぼんやりしていると、ずっとダンマリだったキヨが口を開く気配がした。
「ま、確かに危機感ねーしお前すぐ死にそうだよな」
なんの事だよ、と思ったがどうやらさっき僕が発した言葉に対してのレスポンスらしい。
この期に及んで言うことがそれかよ、と思うが返事が出来る状態ではない。
どうしようもないので、こうされると鼻に触れている手からすごくキヨの匂いがするな、とか、そんな事を考えていた。
そして、充分間が空いて、後ろから肩にズン、と重みがかかる。うずめられたキヨの頭からシャリシャリとした髪先の感触が頬を撫ぜてむず痒い。
まァ、とキヨが発した声が振動となって肩を伝い背中の奥の方に響く。
「俺に助けてもらえばいんじゃない」
この状況の元凶のあんたが言うか、とか
一緒に危ない目に合ってくれるつもりなんだ、とかまあ色々考えたけど、どちらにせよ口は開けないしキヨも返事を待っている訳じゃないのだろう。
だから、『そうね〜』という感じで、
『ん〜ん、』とだけリアクションを返すとキヨは何だか満足したようで、また黙って流れる動画を眺めていた。
そうしてる間に、いつしか僕の口を覆っていた大きな手のひらは外れていた。
それでも、わざわざ僕は何か言う事もせず、気づけばエンドロールが流れている暗い動画を意味も無く見つめている。ああ、終わっちゃってるじゃん。
動画が終わったなら、もう特にしようと思っていたことも無い。
いつの間にか後ろから2本の腕をぐるりとまわされた腰が温かく、眠気を誘う。
どのタイミングでキヨの変なスイッチが入ってしまったのかは分からないが、僕はどうせこうやってまたキヨを盾にして動画を見ることを止めないし考えたって無駄だろう。
朝、目が覚めた時も同じように後ろからキヨに抱きしめられたままの形でいるのだろう。
逃げ出そうともせず、只のらりくらりとヘラヘラしていつか僕は”危ない目”に合うのだろうか。
危機感の欠如。僕のコレを一番存分に利用しているのはあんなことを言ったくせに、この真後ろの男では無いのか。
そこまで考えて、少し面白くなって、あとは考えるのをやめた。
『おやすみなさい』
呟いた声に、「ん」とまるでさっきまでの僕みたいに返事をした声が少し可愛かった。
今日も、すぐ真後ろで彼が僕をどんな目で見つめているのか、わざと知らないふりをして眠るのだ。
「おやすみ。」
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みう(プロフ) - この夢小説凄い好きです…ポッキーゲームのうっしーverも気になりますね、w主人公受け感が凄く、、好きです。更新待ってます、！！！！！！！ (2022年8月1日 0時) (
レス) id: d7cefba522 (このIDを非表示/違反報告)
ささめ(プロフ) - ゅしさん» ゅし様 お世話になっております。本日漸くリクエスト頂いた全ラを更新致しました。試行錯誤で大変遅くなってしまい申し訳ありません...！kyと2人実況もじっくり考えてまた後日是非書かせていただきます߹ᯅ߹リクエスト、有難うございました！！ (2021年11月14日 11時) (レス) id: 98f9c07ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ささめ(プロフ) - ユキさん» ユキ様 いつも閲覧にいいねに沢山有難うございます。Twitterでは、ユキ様今日いるかな〜と思いながら呟いております…߹ᯅ߹これからもどうぞよろしくお願いします。♡ (2021年11月12日 19時) (レス) id: 98f9c07ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 更新ありがとうございます…好きです…Twitterも毎日見させてもらってます…好きです (2021年11月12日 10時) (レス) id: 4710ad3399 (このIDを非表示/違反報告)
ゅし - 初めまして、いつもワクワクしながら更新を待ってます！早速なのですが、リクエストしてもいいでしょうか？もしよろしければkyとの2人実況をしてる夢主か、全身ラジオを見たいです、、 (2020年11月11日 7時) (レス) id: a25d3f04a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ささめ | 作成日時：2020年4月5日 13時
