溢れる涙 ページ19
Aside
結衣「ちょっと、A！」
智「A！
そんなにあせんなくても…」
なかなか結衣ちゃんが行こうとしないから、
気が付いたら走ってた…
「先、行ってるよ！」
結衣「A！待ってよ！
では、失礼します！」
足が遅い私はすぐに疲れて、止まった。
結衣「A！びっくりしたよ！
急に走り出すから！」
笑顔でそう言う結衣ちゃんを見てほっとして、
気付いたら、涙が出てきた…
結衣「A、どしたの？
大丈夫だから、泣かないで！」
そう言うと、結衣ちゃんが私を抱き締める。
道の真ん中でこんなことしてるから、通る人通る人が不思議な顔で通り過ぎて行く。
自分でもなんで泣いてるかわかんなくなった…
泣きたいだけないたら、少し落ち着いた。
結衣「落ち着いたかな？
あら、お化粧が取れちゃってる(笑)
辛かったね(泣)」
「結衣ちゃん？」
結衣「泣いてるA見たら、つられちゃったよ！」
そう言いながら結衣ちゃんも泣いてた。
「櫻井さんに嫌われてるのかな私…？」
結衣「そんなことないから！
大丈夫だよ！」
「でも…」
結衣「もう、もっと自信もっていいんだよ！
Aは、たくさんいいとこを持ってるんだから！
だから、元気出して！」
「うん！
ありがとう！」
結衣「やっと、Aの可愛い笑顔が見れた！」
「うん！
あっ、フォローしてくれてありがとう！」
結衣「うんうん！
Aには悪いけど、さっきの櫻井さんの発言はどうかと思う。
頭に来ちゃってさ(笑)」
「確かにあの時の結衣ちゃん、ちょっと怖かった…(笑)」
この後、とりあえず早めに解散となって、すぐにお家に帰るのだった。
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作者名：クローバー | 作成日時：2018年2月9日 19時
