「最低な人」

◇ ページ12

フィンレイ「後悔はないな？」


「…はい。」




顔を上げ堂々と処_刑台へ上がる。


民衆が私を見つめ、貴族も笑みを浮かべながら私を見ている。



ああ______どうしてあんな奴らに私の命を奪われなきゃならないのかしら。


遠くから私を呼ぶ声がする。


気のせいかな。



執行人「これから悪魔執事の主の処_刑を行う。」


執行人がそう言い私の目の前に毒が入ったコップを置く。



「私って本当に、最低な人ね」



楽しかった思い出も、つらくて悲しい思い出も、全て鮮明に思い出される。



「…っ！幸せだったな……さよなら、またね。」



私は用意された毒を飲み干した。





「「主様あああああああぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！」」



こうして私は______亡くなりました。

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