「最低な人」

◇ ページ2

天使と人類の戦いがようやく終わりを告げた。


何千年と続いた戦いが終わりを告げた事で人類に平和が戻った。

誰しもが望んだ未来。


ここまでに多くの人々を犠牲にしてしまった。

全てを守ることは出来なかった。
でも、ようやく天使に怯えることなく暮らせる。



その翌日、グロバナー家への報告会後私だけフィンレイ様に呼び止められた。

先にルカスとハウレスを馬車に戻らせ、応接間へ案内された。


そこで聞かされた内容は


「悪魔執事と君、どちらを処_刑するか君が決めたまえ。」


という内容だった。


突然の事で思考が追いつかない。

執事達と私のどちらかを処.刑する？

「すみ、ません。あの、どういう事でしょうか…？」

フィンレイ「そのままの意味だ。悪魔執事による反乱を防ぐために、力を引き出す悪魔執事の主か主戦力の悪魔執事のどちらかを処_刑することになった。」

「……少し、考えさせてください…」

フィンレイ「わかった。1週間後返事を聞かせてくれ。」

「承知致しました……」





そんな簡単に命を奪うなんて……どうしてそんなにも貴族は身勝手なのよ……！


きっと逃亡は許されない。逃亡できても、人数が人数だからすぐに見つかるかもしれない……


私はどうしたらいいのよ……

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