国民的女優が結婚を発表。気になる相手は？【キヨ】 (ページ18)

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『んんぅ……あれ…？昨日私…どうやって帰ったっけ……』

きらきらとカーテンの隙間から陽の光がさしこむので目が覚める。

ここは間違いなく自宅のベッド。

でもたしか昨日はあの3人と居酒屋で乾杯して、お礼言って…で……？

その後から記憶がない。やばい。いくらなんでも酔うの早すぎるでしょ私。

「俺に連行されて帰ったよ」

『わ！！？え…え？キヨじゃん』

「キヨだよ笑」

ふと声の聞こえた方を見るとそこには上半身まっさらのキヨが。

よく見たら私も生まれたときのままだ…

状況を理解すると自分でも分かるくらい顔が赤くなった。

何回目でもこういう時間はちょっと恥ずかしい。

「顔赤っ」

『…うるさい』

ぽすっと布団で顔を隠すと、低い声で笑うのが隣から聞こえてくる。

あーもう、私この声好きだ…

「てか、Aはあの中で仕事してるんだよな」

『あの中で、って？』

「あの顔面偏差値バカ高い中で」

『あぁ〜』

さては嫉妬だな。

そう思ってニヤニヤするとキヨはぷいっとそっぽを向いた。

『あれれ〜？どうしたのキヨくん？』

「くん付やめろ。てかコナン君やめろ」

やっぱりうちの旦那さんはかわいい。

ついからかいたくなるようなかわいさ。

だんだん楽しくなってキヨくん呼びからキヨ先輩、と学生時代の呼び方をしてみたら、キヨはついに布団にすっぽりくるまってしまった。

…いや、これはこれでかわいい。

『…まぁでも、私はキヨがいちばんだけどね？』

少し照れくさいなと思いながらもそう呟くと、キヨがぱっとこちらを振り返る。

数秒の間を置いて、

「…知ってるわ」

という彼の顔はこれまた赤く染まっていて。

ぎゅっと抱きしめられた私の顔も、きっと赤くなっていただろう。

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