耳が弱い人と変質者 ページ7
イーストン校での人気者は誰______?
と質問をすれば真っ先に返ってくる「A」という返答
それもそうだろう
眉目秀麗で成績優秀
小さい頃からの英才教育による身のこなし
そして仕上げにマドル家という名門貴族ときた
目の前の王子様を放っておく者などどこにもいないだろう
しかしどれだけ女性や男性から人気があっても
AはAで苦労する人生を送っていた______
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図書室にて
予習で使いたいと思っている本を探しに来たA
『おかしい…ここにあるはず』
いつもならあるはずの本が今日は不自然に隙間を空けている
貸出はされていなかったはずですが…
しかし
係の人に聞いてみましょう…とAが踵を返し向かいの棚を見ると______
『何故あんなところに?』
探していた本を見つけ、しかし今度は図書室の整頓が上手くいっていないことに疑問を覚えるA
本の並びはいつ来ても完璧なのに、、と考えるが誰しも失敗はありますよねと強制的に思考を終わらせる
『それにしても微妙な位置にありますね…』
本がある棚はAが手を伸ばしてギリギリ届くような所だ
Aが手を伸ばしてみるが案の定届かない
背伸びをしてみるとあと少しで取れるくらいになり
あと少し…!!とぷるぷる震えた足で本と格闘する
『はぁ…やっと届いた…』
Aが本を引き出そうとした束の間Aの手の上に誰かの手が重なる
『すみませんもしかして貴方も____ッ!!?』
とAが後ろを見るとそこにはハァハァと息遣いが荒い小太りの男子生徒が…これは不味いと危機を察知したAは距離をとろうとするが_____
ガシッと腕を捕まれ挙句の果てには「逃げないでよAくん…仲良くしようよぉ」とまで囁かれたAの顔は一瞬で真っ青案件だ
しかしAとて当然弱者ではない。マドル家たるものこのまま好きにやらせる訳にはいかないのだ
『これ以上近づくのでしたら貴方に攻撃を向けなければなりません…その手を退けてください』
そう警告するとAは目の前の男に杖を向ける
「怖いなぁAくんは……でもボクそんな愛らしいAくんのために時間かけて"魔法"作ってきたんだぁ」
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砂糖 - 男主が猫化した みたいな話書いてほしいです! (5月8日 17時) (レス) @page22 id: 5b261bf2c5 (このIDを非表示/違反報告)
水炊き(プロフ) - あかさん» わーー!!!いっつもコメントしてくれるの嬉しいです💖💖オーターさんと主君との関係は今めちゃくちゃ悩んでるとこです、、どうしよ。カルドさんもこれからバンバン入れてきますよ!?!これからどうしようかな〜🤭🤭 (4月28日 22時) (レス) id: 4fab92e9fe (このIDを非表示/違反報告)
あか - 更新された話読みました!めっちゃよかったです!展開気になる〜〜オーターさんと夢主がどうなるのか...楽しみにしてます!あと、カルドさん出てて泣きました。ありがとうございます (4月27日 23時) (レス) @page22 id: 2d58d0aee3 (このIDを非表示/違反報告)
水炊き(プロフ) - ×ゆき×さん» いつもコメントして下さりありがとうございます!!!長らくお待たせしてしまい申し訳ございません🥺🥺うわおよく気づいてくれました流石!!褒める天才ですよね??いつも励まされてます💖 (4月26日 21時) (レス) id: 4fab92e9fe (このIDを非表示/違反報告)
水炊き(プロフ) - あかさん» 長らくお待たせしてしまい申し訳ございません🥺🥺本当に兄弟って尊きものなんですよね!!!これからはマドル兄弟とも絡みを増やしていこうと思うのでぜひぜひ見てくださると嬉しいです💖 (4月26日 20時) (レス) id: 4fab92e9fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水炊き | 作成日時:2024年3月19日 23時