闇に咲く花【MASHLE】

時間制限 ページ33

セ「いいね30分ってとこか？お前が助からなくなるまで」


『…』



顔には出していなかったはずじゃが…見破られておったか


動けることには動けるが、、出血がちと厄介かのう





Aの体から流れる赤い鮮血はまだ止まることはない





セ「お前が死ぬか僕が死ぬかだ…面白くなってきたなぁ」





まったくよく喋る口じゃな…







『私(わっち)はこの子達を貴様のようなクズから助けなければならぬ。たとえその代償が私(わっち)の命であろうともな…！！』





Aがそう言うと夜叉は飛んできた炭素の塊をすべて両断する



Aが無邪気な淵源(イノセント・ゼロ)に向けて刀を振るうとキーンッ！と弾かれるような音がする




『さすがに首は硬いのう、、』




此奴の固有魔法は炭素を操る…顔や首が硬かろうとも体のどこかに弱点は必ずあるはず…





セ「ボーッとしてるなよアベル!!カーボレイン!!」





チッ…この状況で生徒を狙うとは…





『夜叉よッ!!アベルを守れッ!!』






Aがそう叫ぶと夜叉は一直線にアベルの元へ＿＿＿




魔法だけなら私(わっち)の夜叉の方が優れているが…



このまま大勢を守りながら此奴の相手をするのはちと骨が折れるのう…





すると＿＿＿＿＿

ガッッッ







マッシュがアベルの前で敵の攻撃を受け止めていた






『なッ!!マッシュ!!危ないから下がっておれ!!』







Aが慌ててそう言うとマッシュは






マ「いやAちゃんの方が危ないし…なんせボク"は"まだ全然動けるからね。Aちゃんはボクのサポートをしてほしいんだけど」





なんじゃ…無表情じゃが怒っているのは分かる…




マッシュを前線に行かせるのは不安じゃが…生憎体力はあと少ししかない



目眩と吐き気で呼吸が浅くなっている、、もってあと15分程度か…




『分かった…マッシュ…頼むぞ、、』




マ「うん。あとAちゃんこれ…」


マッシュはポケットから何かを取り出す




うさぎのハンカチ…

これは、、



マ「なんか剣の人から貰ったやつだよ。巻けば傷が癒える魔法のハンカチらしい」




レインで確定じゃな…有難く使わせてもらうとしよう




『マッシュ…私(わっち)が出来るだけサポートするが油断は禁物じゃぞ、、』




マッシュはゆっくりその言葉に頷くと目の前の敵と向かい合う




マ「Aちゃんにこんな怪我を負わせたこと後悔させてやりますよ」

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