金田一少年の事件簿 neo 1

銀幕の殺人鬼38 ページ40

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剣持「一っ、Aっ、連れてきたぞ。」





一.あ―全「……」





剣持「それとこれ。」





一「にしてもこの部室クーラーがないとあっついなぁ。なんか飲み物ある？」





遊佐「あ、はいっ」





一「ごめんね」





一「あ、ちょっと待って。まだ注がないで」





星野「あ、はい……」





一「今みんなが持ってる紙コップが、俺達に真犯人を教えてくれる。」





一「そう。殺人鬼スコーピオンは、この中にいる。」





一「蔵沢先輩達が死んだときのことを思い出してくれ。睡眠薬を飲んで眠っちまったけど1人だけ睡眠薬を飲んでなかったんだよ。そいつが真犯人だ。」





畠山「それ、どういう意味だよ。」





一「これはAが解き明かした謎だ。A。」





あ「はい。その人は私達と一緒に眠ったふりをして、私達が眠るのを待った。そしてその後、あの密室を作り上げたってわけです。」





剣持「でも我々が飲んだ紙コップから睡眠薬が検出されてるんだぞ？……A、それは不可能じゃないか？」





あ「それが出来るの。あるトリックを使えば。」





一「このトリックを教えてくれたのもAだ。」





あ「紙コップを使ったのは全部で11人。なら残ったのは3つのはず。でも、紙コップは4つ余ってた。なぜか。それは犯人が14-11=3ではなく急遽4にしなければいけなくなったから。」





畠山「14-11=3？」





あ「うん。それは蔵沢先輩がみんなを集めた時におきた大っきいアクシデント。」







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