金田一少年の事件簿 neo 1

銀幕の殺人鬼34 ページ36

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真壁「現場を再現するのはいいけど、なんで腕時計にこだわってるんだ？」





一「ベルトの穴だよ」





真壁「ベルトの穴？」





一「蔵沢先輩の遺体の腕時計を見たときベルトの一番内側の坑に使い込まれた後があった。いつもは蔵沢先輩はこの穴を使ってたんだ。」





真壁「？」





一「でもおかしなことに遺体が発見されたとき、一番外側の穴が使われてた。……よっし、それじゃあ再現始めっか。」





竜二「はい！」





一「俺達は真壁部長の大声で目が覚めて、鍵が掛かってて開かなくておっさんがぶち破って外に出た。」





あ「そして、廊下でロウソクに囲まれた門脇先輩の遺体を発見した。蔵沢先輩がいないことに気づいて映写室に行ったら、この部屋にも鍵が掛かってて、一先輩達が職員室にスペアキーを取りに行ってこのドアを開けて、」





一「蔵沢先輩の毒殺死体を発見した。映写機は、フィルムが切れたまま空回りしてて」








―ﾜﾝｯﾜﾝｯﾜﾝｯ！







真壁「ポアロ？ポアロー！？」





真壁「おい、うちのポアロになにをした。」





辻「いや、なにも……頭撫でようとしたら吠えちゃって……」





真壁「あぁーん。お前、ラベンダーの香りのする物持ってないか？」





辻「この雑巾ですね。さっき床の芳香剤吹いたんで。」





真壁「はぁ、だからだよ。ポアロはラベンダーの匂いが嫌いで、よく吠えるんだよ。タオルしっ！」





一「じゃああのときポアロが吠えてたのは……」







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