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130話 ページ11
私が『課長』どまりなのは、その噂を自ら流したから。
上層部はそれを怪しんでいた。でも、仕事が出来る人間が上に立つのも当然で、社員たちに怪しまれないように、ある程度上の地位につけた。
文香は否定してくれていたけど、その噂はずっと持ち切りで、居心地が悪かったというのも事実。
ようやく首を切れてあの人たちも喜んでいるだろう。特に、会社と疎遠させるため、この学院に推薦してきた部長は恐らく…もうワンランク上の役職につけるだろうね。
貴｢頑張る子を潰すのがどれだけ悲しいことか。できるならその努力を叶えてあげたい。放っておけないんですよ、綱渡りで戦っている人たちを、馬鹿だと笑って蹴落とすなんて…｣
だから最後の青春を翔ける彼らに、私も愛想をつかせなかった。
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作者名：�� | 作成日時：2019年6月8日 23時
