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いちいちよん ページ34
貴｢そうね。あるっちゃあるけど、ないっちゃない｣
ﾉﾜ｢それ、日本語で優柔不断って言うんだろ？｣
貴｢違う｣
切島に話せば、彼はずっと待ってくれていると思う。
優しく私を受け入れてくれたのは、アイツだけだった。優しいあいつなら、きっと、ずっとずっと待ってくれる。
でも、そんなことしたくなかった。私よりもっといい人が、切島の隣にはいるはずだから。
こんな弱虫な自分がウザイし、キモいし、めんどくさい。わかってるからこそ余計に、切った方がマシだと思ってしまった。
貴｢後悔はある。でも、進むしかない。それだけが、私に残されたものだから｣
暗闇に輝く、天からの、『蜘蛛の絲』のように。
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作者名：�� | 作成日時：2018年10月15日 14時
