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いちぜろきゅう ページ30
その姿すら思い出せないまま、雄英高校の入学式は幕を開く。
髪色も、髪型も変えた切島は、胸をドキドキさせて教室の扉を叩いた。
これから共に高め合い、競い合う、同じ夢を目指すヒーローの卵たち。
切島｢お｣
女子はもうグループができていて、同じ中学の芦戸は、その輪の中で笑っている。
切島(もう友達作ったんか…はえーな)
芦戸｢あ！切島じゃん！同じクラスなんだねー！よろしく！！｣
切島｢おう！｣
芦戸｢あ、待って｣
グループから抜け、駆け寄ってきた芦戸が、切島の髪の毛に触れる。
切島｢！！｣
掠めた景色。
芦戸｢糸！ついてたよ。どこでつけてきたのw｣
それは、君と私をつなぐ、『只の絲』。
芦戸｢切島…？…泣いてんの…？｣
それは、君と私を繋いでいる『唯の絲』。
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作者名：�� | 作成日時：2018年10月15日 14時
