ヒロアカ【シュレディンガーの猫】1 (ページ29)

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２７day ページ29

私はオールマイトの肩に触れる。

包まれてきた隠された真実。

貴｢箱って、開けてみないと分からないですもんね｣

ｵｰﾙﾏｲﾄ｢ん？｣

ずっと透明なガラスケースに包まれて晒せよ。その恥。

ｵｰﾙﾏｲﾄ｢ん？ん？なんだ？｣

貴｢いーえ｣

私は自席についた。

笑顔とかすぐに錆びる。

絶望に染まったその心が、さらに黒く汚れていくことがあれば、平和の象徴は消失。

そんな黒いことを考える私はヒーローなんかに向いてない。

轟｢…｣

授業が終わって委員長こと飯田がやってきた。先生に向かってあの態度はなんだ！って淡々と怒ってる。

轟｢おい｣

貴｢なに｣

轟｢こないだから俺たちにあたりキツいけど、お前になんかしたのかよ｣

貴｢はい？｣

轟｢オールマイトにもあんなこと言って。なんか、恨みでもあんのかよ｣

ああ。なるほどね。

純粋にぶつけられる疑問とはこうも苛立つものか。