第70話 ページ32
吹き荒ぶ外。
笠松「ダメだ!どこもあかねぇ!」
青峰「おりゃ」
椅子を窓に投げる。割れもしなければ歪みもしない。
黄瀬「これ、完全に包囲されてるっスね…?」
高尾「包囲つーか…逃げられないようにされた?」
氷室「へぇ。サバイバルゲームみたいだ」
火神「タツヤ…お前、呑気だな…」
赤司「どうするA。このままじゃ出られないぞ」
セバスチャンに抱えられ、掌の痛みに耐えながら、なんとかボヤける視界に今の状態を映す。
貴「セバスチャン」
セバス「はい」
貴「やってみろ」
セバス「しかし」
貴「アタシは平気だ。早くやれ」
セバス「Yes,my lord」
ゆっくりと地に足をつける。力が入らず、ガクン!と膝を屈してしまいそうだ。壁に寄りかかりながら、かろうじてたつ。
フワリと、急に体が軽くなった。
赤司「大丈夫かい?」
「すまない。ありがとう」
赤司「!、あぁ」
腰に手を回し、肩を支えてくれる。セバスチャンはそれに不服も不服だろう。不機嫌極まりない顔をしているのが窓ガラスに反射しているぞ。
それを見てふっ、と口元が緩んだ。すぐに引き締め、やれ。と強く言葉を放つ。
セバス「皆様。離れてください」
キュッと手袋を締め直し、アタシも顎で指示しながら、皆が安全地帯に下がるまで待った。
準備が整う。
セバス「では」
破!
その掛け声と共にセバスチャンの拳が窓ガラスを叩く。しかし、割れることはない。
黄瀬「うわぁあああっ…!ど、どうするんスか〜!」
桃井「このまま、ここに閉じ込められちゃう、のかな………」
貴「…」
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眠い少女(プロフ) - わぁぁ!頑張ってください!もし…よろしければ…友達申請してくれませんか? (2018年7月5日 8時) (レス) id: 5372210ae9 (このIDを非表示/違反報告)
顥(プロフ) - 眠い少女さん» お返事遅くなり申し訳ありません。遅くなっていますが、頑張ります。ありがとうございます! (2018年7月1日 22時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
眠い少女 - 続編おめでとうございます!更新頑張って下さい!! (2018年6月28日 7時) (レス) id: 5372210ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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