第43話 ページ4
貴「…」
街中。
深く帽子をかぶりショッピングモールの雑貨を見て回る。
セバスチャンはあの後、貴雄の秘書である女の調査に向かわせた。
あ、そういえば。
貴「あの壁の向こう」
闇にのまれたセバスチャンが見た、壁の向こう側の景色には、何があったのか。
貴「聞いていなかったような気がするな…」
店員がアタシに気づき、顔を覗き込みながら話しかけてこようとするものだから、嫌悪感を剥き出しに、すぐさまその場を離れた。
左目の眼帯に触れる。呼ぼうと思えばすぐに駆けつけてくれるのだ。どうせなら、正義のヒーローなんてあだ名でも付けてやろう。
ドン!と何かがぶつかる。ステン!と目の前で落ちた。
「ご、ごめんなさい!」
小学生くらいの女の子。カチューシャをつけた、ショートカットの少女だ。
威圧的に見下ろす、薄気味悪い赤い瞳に恐怖を覚えたのか、少女は涙目でこちらを見上げている。
アタシは片膝をつき、その場にしゃがみこんだ。
貴「悪かったな。大丈夫か?」
「えっ…う、うん!」
貴「怪我は?1人で立てるか?」
「大丈夫!立てるよ!」
貴「そうか」
向日葵のような笑顔を咲かせ、女の子は立ち上がった。あゆみちゃーん!!と、後ろから声が聞こえる。あゆみちゃん、とは彼女の名か。
貴「じゃあな」
59人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
眠い少女(プロフ) - わぁぁ!頑張ってください!もし…よろしければ…友達申請してくれませんか? (2018年7月5日 8時) (レス) id: 5372210ae9 (このIDを非表示/違反報告)
顥(プロフ) - 眠い少女さん» お返事遅くなり申し訳ありません。遅くなっていますが、頑張ります。ありがとうございます! (2018年7月1日 22時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
眠い少女 - 続編おめでとうございます!更新頑張って下さい!! (2018年6月28日 7時) (レス) id: 5372210ae9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ