第64話 ページ25
貴「なんだそんなことか。知っている」
セバス「なら何故」
貴「無理矢理、入れられたんだよ。この入れ物に」
人差し指で自分の胸を指す。
セバス「ですが貴方の魂は」
貴「そう。お前が食ったはず、つまり僕の魂は、消滅しているはずなんだ」
復活するはずのない霊魂。
ではここにいるのは誰?
貴「推測だが」
セバスチャン・ミカエリスの元主。
シエル・ファントムハイヴの魂消滅後、誰かの手によって、主人の魂が入れられた。
貴「その何かが分からないんだがな」
セバス「ふむ。では、お嬢様の魂を元に戻してはくれませんか?」
貴「それができたらしているさ。でも、できない。僕自身、操作ができないし、彼女の魂自体、奴らが連れていってしまったからな」
セバス「バルドとメイリンの中にいた、得体の知れない奴らですか」
貴「あぁ。それが何かも分からないが」
セバス「全く…役に立ちませんね」
貴「何?もとわといえば、お前がしっかりこの女を守らないのが駄目なんだろう。行為を抱いた女くらい、護れるように精進しろ」
その言葉にセバスチャンの眉がよる。シエルはニヤリと笑った。
貴「まさかまた目覚めるはめになるとは思ってなかったが」
ぐい、と前髪をかき上げる。
契約員は未だ健在だ。
貴「セバスチャン」
セバス「は」
貴「奴らを消滅させるぞ」
セバス「Yes,my lord」
月明かりに一瞬、赤い瞳は、青く輝いた。
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眠い少女(プロフ) - わぁぁ!頑張ってください!もし…よろしければ…友達申請してくれませんか? (2018年7月5日 8時) (レス) id: 5372210ae9 (このIDを非表示/違反報告)
顥(プロフ) - 眠い少女さん» お返事遅くなり申し訳ありません。遅くなっていますが、頑張ります。ありがとうございます! (2018年7月1日 22時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
眠い少女 - 続編おめでとうございます!更新頑張って下さい!! (2018年6月28日 7時) (レス) id: 5372210ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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