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第52話 ページ13

グレル「今日はセバスチャンはいないの?なぁんだ、残念」

貴「何しに来た」

割れた窓ガラスを踏みながら土足で入るグレル。

尖った歯を見せながら気味悪く笑う死神にフィニアンの足が力んだ。

貴「待てフィニアン。まだ攻撃するな」

フィニ「ですが!」

攻撃距離に入っている。この距離なら、踏み込めば互いの首を()ねるのなんて安易な距離だ。

貴「何の用だ」

グレル「んふふ…あんた、この男、知ってるわよね?」

落とされた写真。散らばった紙切れに写っているのは、貴雄。

グレル「あんたの兄貴…皇貴雄」

貴「それが?」

グレル「コイツ、とうの昔に死んでる人間なのよ」

グレルの手に開かれたファイル。

グレル「✕✕✕✕年✕月✕日…焼死体(しょうしたい)で回収済みなんだけど…なんか知らない?」

貴「知らないな」

グレル「嘘つくと、痛い目みるわよ?」

貴「利益のない情報交換に嘘などつかん。アタシ自身、こうみえて驚いているんだ」

グレル「ふぅん…今日はいいわ。あ、そうだ。もうひとつイイかしら」

貴「なんだ」

グレル「あんた…ゾンビとかミイラとか、復活だとか…そういうの信じる人?」

貴「…」

答えなど序盤に出ていただろう。

貴「信じる者もいれば信じない者もいる。それが人であり、それが人間である」

グレル「受け継ぎ?」

貴「いや」

グレル「んふふふふ…★じゃあね、Aちゃん」

死神の消えた先にある夕焼けは、赤より深く、色づいていた。

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眠い少女(プロフ) - わぁぁ!頑張ってください!もし…よろしければ…友達申請してくれませんか? (2018年7月5日 8時) (レス) id: 5372210ae9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 眠い少女さん» お返事遅くなり申し訳ありません。遅くなっていますが、頑張ります。ありがとうございます! (2018年7月1日 22時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
眠い少女 - 続編おめでとうございます!更新頑張って下さい!! (2018年6月28日 7時) (レス) id: 5372210ae9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年6月27日 20時

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