17話 ページ18
入って、ところんくんが言うと奥の部屋からドタバタと音を立てて出てきたのは少しピンクがかった髪の、キレイな青い瞳を持った人だった。
私を見てこれでもか、っていうくらい目を見開くと部屋中に響き渡るほどの大声で言った。
さ「ころんが女を連れてきたあぁぁぁぁ!!!」
?「なんやて!?」
?「ころちゃんが女を連れてきましたー」
?「ころんやべぇーじゃーんw」
扉の奥から声が聞こえてくる。
え、待って何人いるの?
私が困惑しているところんくんは靴を脱ぎながら大声で言った。
こ「なーくん!?皆に言ってないの!?」
その声と同時に、奥の部屋からヒョッコリ顔を出してきた紫がかった髪の人。
な「あー、忘れてたなぁ〜w」
ヘラっと笑う彼は、怖そうだけどどこか暖かい空気を身にまとっていた。
ころんくんは私に靴を脱ぐように促す。
私は静かに靴を脱いでリビングまでころんくんの後ろをついて歩いていく。
リビングに行くと、さっきの声の正体であろう人達がソファーに座っていた。
?「え、めっちゃ可愛い子おるやん!ころちゃんさすがやなぁ」
のんびりとした口調で言ったオレンジ色の髪の人にころんくんは「違ぇわ!!」と怒鳴り、その人のことをジェルと呼んだ。
さ「どうも。俺さとみって言います。よろしくね?」
「あ、大神…Aです…」
そう言って握手を求めているであろう、私の目の前に伸ばされた手をそっと握る。
り「俺、莉犬っていいます!よろしくお願いします」
そう言ってニコニコとした笑顔をこちらに向けてきた赤髪の人。どうやら莉犬くんというらしい。
る「あ、るぅとです…よろしくお願いします」
恥ずかしいのか少し目線を逸らして控えめに自己紹介してくれる。
な「ななもりです、Aちゃんだっけ?よろしくね!」
そう言って私の横にあったテーブルの上に白いカップを置いて「どうぞ」と勧めてくれる。
私は改めてもう一度「よろしくお願いします」と挨拶をして白いカップを手に取った。
る「あの…ころちゃんと大神さんはどのようなご関係で…」
小さい声でそう尋ねてくるのは、…そう、確かるぅとくんとかいう人だ。
私の中ではころんくんとは初対面だ。
なんて答えていいか分からず暖かいカップを片手に戸惑っている私をころんくんが横目に見て言った。
こ「ほら…前教室で見た…日記の…」
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うい(プロフ) - 凄く「今夜、世界からこの恋が消えても」と似てて小説の発売日と照らし合わせたら主さんの方が先にネタ思いついてて腰抜かしました…めちゃくちゃ面白いです😸💞 (2023年2月21日 2時) (レス) id: ed6dd285e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - ころんくんが家に泊めるときになーくんに電話してたときの泊めるの字が止めるになってましたよ 上から目線でごめんなさいm(_ _)m (2022年5月17日 6時) (レス) @page29 id: 2e0541f151 (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - そうです! 一度検索しみて下さい。 (2019年5月5日 11時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
あうら(プロフ) - 白玉さん» テレビか本とかですかね…? (2019年5月4日 21時) (レス) id: 5af2deacde (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - これ読んだ瞬間「掟上今日子の備忘録」っていうの思いだした (2019年5月4日 20時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あうら | 作成日時:2018年10月14日 23時