9話 ページ10
な「大神さんって?」
こ「ほら、なーくんが看板のこと言いに来た時、僕と一緒にいた女の子。」
な「あぁ〜!あのキレイめの」
こ「そうそう」
さ「え、可愛いの?会いたい」
こ「ヤバすぎだろw」
ジ「え、中は何が書いてあるん?」
る「見ていいんですかね…」
いつもは止めるはずのるぅとくんも、興味があるようだ。
本当は、僕も止めなきゃいけないんだろうけど少し…いや、かなり気になっていた。
バレなきゃ平気。
そんな悪い考えが僕の頭の中にポンと出てくる。
こ「え、僕も見たい!」
り「ころちゃん性格悪w」
結局皆見ることになり、るぅとの周りに集まった。
僕は、軽い気持ちで見たことを後悔した。
絶対に見てはいけないものを見てしまった気がした。
〇月✕日
今日は高校2年生最初の授業。
先生は記憶が無くなることを知ってたから、思っていたより大丈夫だった。
友達もいないから名前覚える必要そんなにないねw
頑張れ、明日の私。
これが、1番最初のページだった。
この文章で、メンバーは気づいた。
彼女には
記憶が無い…
次のページには
今日は、初めてクラスメイトと喋った!
名前覚えてなくて気まづい感じになったから、朝起きたら机の上にある名簿を見て覚えること!
明日の私、頑張れ!
ページをパラパラとめくり昨日の日付を見る。
今日は教科書を忘れてしまった。
昨日の私が入れるのを忘れたんだと思う。絶対に忘れないでね、今日の私。
教科書を忘れた時は隣の席のころんくんに貸してもらった。これを見た明日の私は、お礼を言ってね。
僕の中で何かが繋がった気がした。
今日、僕がなんの教科を忘れたか聞いた時に悩んだ事。
一年以上この学校に通っているのに職員室の場所すら分からないこと。
彼女に友達がいないこと。
もし、1日で記憶が消えるっていう僕の考えが正しいのなら
僕は、彼女になんて謝ればいいんだろう。
中途半端な興味が、誰かを気づつける結果になるかもしれない。
るぅとくんはパタンと日記を閉じて机の中にしまった。
な「…今日は、もう帰るか」
その言葉で、それぞれが椅子から立ち上がった。
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うい(プロフ) - 凄く「今夜、世界からこの恋が消えても」と似てて小説の発売日と照らし合わせたら主さんの方が先にネタ思いついてて腰抜かしました…めちゃくちゃ面白いです😸💞 (2023年2月21日 2時) (レス) id: ed6dd285e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - ころんくんが家に泊めるときになーくんに電話してたときの泊めるの字が止めるになってましたよ 上から目線でごめんなさいm(_ _)m (2022年5月17日 6時) (レス) @page29 id: 2e0541f151 (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - そうです! 一度検索しみて下さい。 (2019年5月5日 11時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
あうら(プロフ) - 白玉さん» テレビか本とかですかね…? (2019年5月4日 21時) (レス) id: 5af2deacde (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - これ読んだ瞬間「掟上今日子の備忘録」っていうの思いだした (2019年5月4日 20時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あうら | 作成日時:2018年10月14日 23時