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28話 ページ29

こ「この駅から学校までは、帰りも通るから覚えときな〜」




「あ、う、うん」





ころんくん達と歩きながら必死に道を辿っていく。




学校に近づくにつれて同じ制服を来ている人達が増えていく。






人とすれ違うたびにジロジロと見られている気がしてならない。







「あの…なんか見られてませんか…?」





その視線に耐えかねた私は小さい声で尋ねる。






ジ「Aちゃんが可愛すぎて見てるんよ〜」





こ「おいジェル。」





ころんくんがちょっと不機嫌そうな顔をして言う。




それを「可愛いな〜」なんて言って笑いながら見ているななもりさん。





周りの人達が見ているのはこの3人であるということに途中で気づく。





そしてさっきから私が感じていたのは女子による「離れろ」という威圧だろう。






心の中で彼女たちに土下座をしながら身を縮めて彼らの後ろをついて行く。







なんといったて教室の場所すら分からないから後ろを歩く事くらいは許してほしい。






しかし、ころんくんがそれを許してはくれなかった。






カバンを抱き、後ろを歩く私を見ると歩くペースを落として隣に並ぶ。








こ「ジェルくん達歩くの早いって!」







そう言って前の2人に声をかける。







な「えっ、ごめごめん」







ジ「女の子やもんなー、ごめんな?」








そう言って二人とも私の横に並んだ。









歩くのが早かったんじゃなく、私がわざと遅く歩いてたなんて言えるはずもなく…









4人仲良く肩を並べて校舎へ入った。









ななもりさんとジェルさんとは廊下で別れて、ころんくんと2人で歩き出す。









2人になった瞬間、変に緊張してしまって心臓がドクドクと音を立てる。








脳裏に昨日の私の言葉が浮かんでくる。









『ころんくんは特別な人。』









この言葉がどういう意味であの日記に書かれていたのか







それは昨日の私にしか分からない。








でも、それを意識して今ドキドキしている私の気持ちは









昨日の私と同じなんじゃないか…









そう、思った。

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うい(プロフ) - 凄く「今夜、世界からこの恋が消えても」と似てて小説の発売日と照らし合わせたら主さんの方が先にネタ思いついてて腰抜かしました…めちゃくちゃ面白いです😸💞 (2023年2月21日 2時) (レス) id: ed6dd285e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - ころんくんが家に泊めるときになーくんに電話してたときの泊めるの字が止めるになってましたよ 上から目線でごめんなさいm(_ _)m (2022年5月17日 6時) (レス) @page29 id: 2e0541f151 (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - そうです! 一度検索しみて下さい。 (2019年5月5日 11時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
あうら(プロフ) - 白玉さん» テレビか本とかですかね…? (2019年5月4日 21時) (レス) id: 5af2deacde (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - これ読んだ瞬間「掟上今日子の備忘録」っていうの思いだした (2019年5月4日 20時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あうら | 作成日時:2018年10月14日 23時

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