あしたはお楽しみ ページ47
翌日朝教室でわたしが質問攻めに会ったのは言うまでもないが、
『お互いの両親が海外赴任中で、祖父母にも迷惑を掛けれないので暫く一緒に暮らすことになっている』という趣旨の話をすればみんな納得してくれた。
まともな友達が凜音くらいしかいないわたしだけど、なんだかんだクラスの皆は優しいから好きだ。
「(今日も頑張ろう、
明日は土曜日……
………そうだ!!)」
ーーー
放課後、昨日のように迎えに来てくれた無惨さんと一緒に帰宅して一息をつく。
そしてわたしは、授業中考えていた事を言おうと口を開いた。
「あの、無惨さん!」
無「? どうした」
言いながらネクタイを外す彼は不意にも色っぽく、くらりと来てしまうけど伝えたい事を続ける。
「…その、明日って…空いてます?」
現在校内イケメントップと言っても過言ではない彼のことだから、きっと誰かと遊ぶ約束を入れているかもしれない。
玉砕覚悟で勇気を出して言ったそれに対する返答は、思いの外なものだった。
無「明日と言わずいつでも空いているぞ」
そう言って目をぱちくりさせる無惨さん。
「え、いっ良いんですか!?」
無「私がAの誘いを断る理由が何処にある」
そう言うと無惨さんは目を細めて微笑みかけてくれる。
「やったあぁ〜!!」
無「安心しろ。私はA以外の誘いを受けるつもりは無い」
…こんなに幸せで良いのかな。
廊下を歩くだけで男女問わず話題を持っていく彼が、わたしだけをぶれずに愛してくれている。
無「して、何処へ行くのか?」
「ふふふ…………」
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作者名:スイ | 作成日時:2020年1月25日 22時