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過去、 ページ17
「ただい」
ガンッッッ!!!!!!!!
(ああ、またか)
今の大きな音は、父親がリビングのドアを閉めた音。
またお母さんと喧嘩でもしたのだろう。
そのまま2階の、父親の部屋に向かっていくのが見えた。
母「ん、おかえり」
リビングでわたしにそう言うお母さんの声色は、別段いつもと変わらない具合だ。
わたしの家庭事情はちょっと複雑。
小学6年生の頃父親が体調を崩して、仕事を辞めざるを得なくなった。
原因不明の病気で、暫くは薬を飲んで様子見をしろと医者には言われているらしい。
けど母親はそれを快く思わなかった。
事ある事に父親に関するストレスを…わたしに当てつけ、
少なくとも『普通』の範疇ではない暴力を振るわれた。
血を吐くほどには体調を崩した父親を労いもせず、わたしにも父親にも散々当たり散らかした。
最後に家族でご飯を食べたのはいつだっけ。
小学6年の、ほんとうに最初の頃だたったかもしれない。
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作者名:スイ | 作成日時:2020年1月25日 22時