押して押して押しまくれ【岩泉ー】

２２.わたしside ページ22

*



急いで体操服に着替え、教室に入った


なな「あれ？Aもう着替えたの？」

「う、うん！楽しみでしょうがなくてさ！」

なな「あれだけ嫌がってたのに…て、髪濡れてない！？」


ヤバイ

気づかれた


『えーっと、そう！朝シャン！シャワー浴びてきた！』

なな「ほんとにぃ？？」

『ほ、ほんとだって！あ、もうこんな時間！席につかなきゃ！』


そそくさと自分の席に座った

ななってわたしを信じがらないよね、ひどいなぁ



席に座ろうとした

当然だけど隣には浅野がいる

緊張しながら席についた



『い、いやぁ〜ほんと参っちゃうよね！ホースがこっち向いてたなんてさ〜』

浅野「…あっそ」


そう言ってわたしと反対方向を向いた浅野

あ、興味ないカンジ？

まあそのほうがいいけど





朝のHRが終わり、いよいよマラソン大会が始まる

全校生徒が校庭に集まっていた



『ななっドリンク持ってきた！？』

なな「えっあ、うん一応…あと牛乳パンも」


恥ずかしそうに小声で言うなな



女1「ねえねえ及川くんへのドリンク持ってきた！？」

女2「あたりまえじゃーん！」


そんな声がちらほら聞こえる

どんだけ人気なんだ、徹のやつ


なな「どうしよう…やっぱあげないほうがいいのかな？」

『あげなきゃダメ！徹も喜ぶって！がんばれ！』

なな「…ありがと、A！ふふっAもちゃっかり準備してるんだね」


わたしの手元を見ながら言った

わたしの手にはドリンクが2つ

そう、岩ちゃんにあげようと思ってもってきたんだ


『う、うるさいなな！ほら早く位置につくよ！女子先なんだから！』

なな「ふふっ、はいはい」


早歩きでスタート位置にむかった

２３.わたしside→←２１.わたしside

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す