押して押して押しまくれ【岩泉ー】

１６.及川side ページ16

昼休みが終わって、岩ちゃん達とわかれた


教室に戻ると、目に入ったのはななちゃんが1人でいる光景だった

あれ？Aいないのかな？


俺はななちゃんのところに行った


及川「なーなちゃんっ」

なな「え？あっ、及川くん！」


ななちゃんは構っていたスマホをポケットに戻した

あらら、邪魔しちゃったか


及川「なんで1人なの？」

なな「あ、Aが男の子に呼び出されちゃったから…」


なるほど

悪い人じゃないよね？


及川「その男の子チャラくなかった？」

なな「ぜ、全然！優しそうな子だったよ、多分1年生だと思う」


なら大丈夫か

それよりAも大変だなぁ、どうせまた告白だろう

ほんと俺に似てモテるよね〜


及川「そっか、ななちゃん1人だったから気になっちゃって」

なな「えっ、あ、そ、そうだったんだ！」

及川「うん、じゃあありがとね〜」

なな「うん！」


そう言って手をふった


ななちゃん、ほんとかわいいな

俺の気になる子がななちゃんだって言ったらAどんな反応するんだろう

仲良いから言えないんだよな



移動の前にトイレ行っとこ〜っと

教科書をもってトイレに向かった




ふぅスッキリした

岩ちゃんも連れションに誘えばよかった

でも絶対断るんだよね〜1人で行けとか言ってさ！

その割には結局ついて来るんだけど

ほんと素直じゃないんだから



及川「！」


トイレからでようとした瞬間、ある人達が見えた

岩ちゃんと清水ちゃん達が話してる光景

それを隅から見ているAとななちゃん

俺は思わずトイレに隠れながらそれを見ていた


ここからだとみんながよく見える



て、岩ちゃんなに笑ってんのさ！？

A見てるのに


そう思いAのほうを見てみたら、今まで見たことのないような悲しげな表情をしていた

そしてすぐにA達は実験室のほうに行った


あーあ、なにやってんだか


それにしても、チラチラ見ていたあの3人

A達のほうを。

もしかして、いるの分かってて話しかけたとか？

そうだとしたら、Aのことをよく思ってないってことか

でも、まだ確信したわけじゃないしな


そんなことを考えていたら女の子達はいなくなってて、岩ちゃんだけが玄関へと向かっていた


及川「ちょっと岩ちゃん！」

岩泉「あ？て、なんだてめぇかよ」


俺を見るなり嫌そうな顔をした岩ちゃん

それは置いといて、さっきのことを追求しようとした

１７.及川side→←１５.わたしside

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す