押して押して押しまくれ【岩泉ー】

１１.わたしside ページ11

な、なんでわたし？


なな「岩泉くんにドリンク渡さないの？」

『はあ！？渡すわけないじゃん！』


ドリンク渡すとか絶対無理だから！！

性にあわなすぎる


なな「じゃあ岩泉くんの好きなものは？」

『揚げ出し豆腐』

なな「……」


さすがに無理だと思ったのかななは黙った

マラソン大会に揚げ出し豆腐をあげる

なんて合わないんだろう

それならまだ牛乳パンのほうがずっといい


なな「ど、どうしよっか」

『いいよドリンクなんて、岩ちゃんもわたしからもらっても嬉しくないだろうし』


あ、なんか自分で言っててヘコむ


なな「え！じゃあ他の女の子が岩泉くんにあげてたりしてないの？」

『いや、全然』


あんなにカッコイイのにあげないなんておかしいよね！

でもあげてる人いたら嫌だからそのほうがいいかもしれない


なな「そうなんだ…でもそれに比べてAは逆に毎年もらってるよね〜」

『そーだっけ？』


もらったようなもらってないような…

興味ないから覚えてない


なな「1年生のときは紙パックのいちごオレ渡されてそのまま告白されてたじゃんっ」

『…あ、思い出した！あのサッカー部のエースの人ね！』


でもすぐ断ったけども

岩ちゃん一筋なもんで！！


なな「それで2年生のときは3人の男の子からジュースもらってたよね」

『うんあれはおいしかった！しかも3つとも違う味とか最高でしたよ！』

なな「うーん、そこはどうでもいいかな」


ど、どうでもいいって…

ひどいなな


そしてそんな話しをしながらお弁当を食べていた





浅野「おい」


お昼休み終了まで10分前

浅野がわたし達のところに来た


『なによ』

なな「あ、ごめんわたし邪魔だったよね？すぐどくからっ」

浅野「ちげえよ…A呼び出し」


そう言って、クイッと顎で扉のほうを指す浅野

見てみると見覚えのない顔の男の子がいた


『え、なに？わたしあの男子になんかしたっけ！？』

浅野「…行けば分かる」


ハテナマークを頭に並べて席を立った


なな「もう昼休み終わっちゃうから早く戻ってきてね」

『りょーかいっ！』


そしてわたしは扉にいる男子のところに行った












なな「いいの？浅野くん、あれ絶対告白でしょ？」

浅野「分かってるし。OKしねーだろ」

なな「そうだね。浅野くんもAの好きな人知ってるんだ」

浅野「…どーでしょう」

なな「A顔にでやすいからなあ」





そんな会話をしてることに、わたしは分からなかった

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