陰キャヒーローな君と。２ (ページ4)

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彼氏4 ページ4

冬特有の鼻につく寒さで目が覚めた。
空気に触れている顔は冷えるのに、体は布団であたたかくて変な感じ。ああ、冬だなあ、って感じ。

「ん…」

何時だろうと薄く目を開けると北斗がこちらを見ていて目が合った。

「わ、ビックリした。」

「そんな驚くかね？」

北斗が笑いながら私の髪を触る。

「そりゃ起きてすぐこっち見てる人いたらそうなるよ。」

それに相手が北斗だったから。
恥ずかしくてこの二言目は言えないけど、そっと心の中でつぶやく。

むしろ好きな人に寝起きに見つめられて驚かない人の方が珍しいのではないだろうか。ましてや昨日から付き合っている相手なのだから。

「朝ごはん何食べる？」

私が切り出すと北斗は少し考えた後

「なにがいいかな、別になんでもいいっちゃいいんだよな。」

と答える。あ、でも朝から重いのはキツイかなと付け加えた。

「じゃあオムレツとかでいい？」

「おっ、いいね。」

意見が決まったところで、2人していそいそとベッドからでてキッチンに向かった。